第103回 看護師国家試験 午後 問76 解説

一般看護の統合と実践✔ 監修済み

📝 問題

大規模災害時のトリアージで緊急度が最も高いと判断されるのはどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ 自発呼吸はあるが橈骨動脈を触知できない状態が、最優先で治療する区分にあたる。

災害時のトリアージは、限られた人手と物資を助かる見込みが高い人へ先に回すために、傷病者を4つの区分に分ける。 自発呼吸があるのに橈骨動脈が触れないのは、全身へ血液を送れなくなっているしるしで、最優先治療群(赤)にあたる。輸液や止血をすぐ始めれば助かる。

他の3つは順位が下がる。 気道を確保しても自発呼吸が戻らない人は死亡群(黒)で、救命の見込みが立たないため、人手は赤の傷病者へ回す。 補助があれば歩けるなら軽症として後回しにでき、開閉眼の指示に応じるなら意識が保たれていて待てる区分になる。

  • 1

    下腿に創傷があるが補助があれば歩行できる。不正解

    歩けること自体が、呼吸・循環・意識がひとまず保たれているしるし。下腿の創傷は保留群(緑)として救護所で対応する。

  • 2

    自発呼吸はあるが橈骨動脈は触知できない。正解

    橈骨動脈が触れないのは全身へ血液を送れなくなっている状態で、すぐ処置しなければ命に関わる。最優先治療群に区分する。

  • 3

    気道確保しても自発呼吸がない。不正解

    気道を確保しても自発呼吸が戻らないのは死亡群にあたる。区分は緊急度ではなく、救命できる見込みで決まる。

  • 4

    開眼・閉眼の指示に応じる。不正解

    開閉眼の指示に応じるのは意識が保たれている状態。呼吸と循環に問題がなければ待機的治療群(黄)以下になる。

📚 国試でよく狙われるところ

トリアージは区分・色・番号を入れ替えて問われる。色と「どれだけ待てるか」を対にして覚えよう。

トリアージの4区分
区分色状態
I(最優先治療群)赤生命の危険があり、すぐ処置すれば助かる
II(待機的治療群)黄処置は必要だが数時間は待てる
III(保留群)緑歩ける軽症。救護所で対応する
0(死亡群)黒死亡、または現場の資源では救命できない

参考: 標準的な災害看護学(START法とトリアージ区分)/厚生労働省「災害医療体制」

出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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