第103回 看護師国家試験 午後 問46 解説
📝 問題
地域連携クリニカルパスについて正しいのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 地域連携クリニカルパスは、医療機関から在宅まで継続した医療を提供するための計画である。
クリニカルパスは、入院から退院までの検査・治療・看護を時間の流れに沿って並べた計画表である。これを1つの病院の中だけで使うのではなく、急性期の病院・回復期の病院・かかりつけ医・在宅まで広げて共有するのが地域連携クリニカルパスになる。 患者は転院しても同じ計画を持って移れるので、治療の見通しが分かり、施設が変わっても医療が途切れない。
他の選択肢は、対象と作り手を取り違えている。運用は診療報酬で評価され、算定の対象になる。 連携の単位は市町村ではなく、患者が実際に受診する範囲の医療機関どうしである。 記載されるのは医師の治療計画だけではなく、看護やリハビリテーション、服薬までを多職種で共有する内容で、患者用のものも作られる。
- 1
診療報酬の評価の対象ではない。不正解
地域連携クリニカルパスの運用は診療報酬で評価されており、算定の対象になる。
- 2
市町村を単位とした連携である。不正解
連携の単位は市町村ではなく、患者が転院・通院する範囲の医療機関どうしである。
- 3
記載内容は医師の治療計画である。不正解
記載されるのは医師の治療計画だけではなく、看護・リハビリテーション・服薬までを多職種で共有する診療計画である。
- 4
医療機関から在宅まで継続した医療を提供する。正解
急性期の病院から回復期の病院、かかりつけ医や在宅までを1つの計画でつなぎ、途切れない医療を届ける。
📚 国試でよく狙われるところ
クリニカルパスは、院内で使うものと地域で共有するものを入れ替えて問われる。どこまでが対象範囲かを名前とセットで覚えよう。
- クリニカルパスは入院から退院までの予定を時間軸で示した計画表で、医療の標準化と在院日数の短縮につながる。
- 予定どおりに進まないずれをバリアンスといい、記録して原因を検討し、計画の見直しに使う。
- 地域連携クリニカルパスがよく使われるのは脳卒中・大腿骨頸部骨折・がんで、都道府県の医療計画でも整備が求められている。
参考: 厚生労働省 医療計画(地域連携クリニカルパス)/看護管理・医療安全の教科書
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について