第103回 看護師国家試験 午前 問9 解説
📝 問題
インシデントレポートの目的はどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ インシデントレポートの目的は事故の再発防止である。
インシデントレポートは、患者に害が及ばなかった出来事や、ひやりとした場面を報告して共有する記録である。目的は再発の防止にある。
責任を追及したり、書いた人を罰したりするために使うものではない。個人の不注意ではなくしくみのほうを直すために集める、という点が繰り返し問われる。
- 1
責任の追及不正解
責任の追及に使うと報告が集まらなくなる。インシデントレポートは個人を責めるためではなく、状況を共有するために書く。
- 2
再発の防止正解
インシデントレポートは、同じ出来事が繰り返されないようにしくみを見直すために書く。
- 3
懲罰の決定不正解
懲罰の決定は人事や労務の手続きで行うもので、インシデントレポートとは切り離して扱う。
- 4
相手への謝罪不正解
患者や家族への説明と謝罪は、報告書とは別に直接行う。報告書は組織のなかで安全対策に生かす記録である。
📚 国試でよく狙われるところ
医療安全は、インシデントとアクシデントの線引きと、その数の関係が問われる。患者に害が及んだかどうかで分け、軽い出来事ほど数が多いことをあわせて押さえよう。
- インシデント(ヒヤリ・ハット)=誤りが起きたが患者に害が及ばなかった、または実施前に気づいた出来事。
- アクシデント(医療事故)=患者に実際の害が生じた出来事。
- ハインリッヒの法則=1件の重大な事故の背後に29件の軽い事故と300件のヒヤリ・ハットがある、という考え方。
参考: 厚生労働省 医療安全対策/医療法
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について