第103回 看護師国家試験 午前 問68 解説
📝 問題
知覚障害はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 幻味は、実際にはない味を感じる幻覚で、知覚の障害にあたる。
知覚の障害とは、外からの刺激をとらえる働きの異常をいう。刺激が無いのに感じてしまう幻覚が代表で、幻味はそれが味覚に起こったものである。口に何も入れていないのに味がして、「毒を入れられた」という考えと結びつくこともある。
精神症状は、どの働きの異常かで分ける。考えの中身や進み方の異常が思考の障害、自分が自分であるという感覚の異常が自我意識の障害である。同じ症状名でも、どの枠に入るのかが問われる。
- 1
幻味正解
幻味は実際にはない味を感じる幻覚で、幻聴や幻視と同じ知覚の障害に入る。
- 2
離人症不正解
離人症は、自分の体や感情が自分のものに思えなくなる症状で、自我意識の障害に分類される。
- 3
注察妄想不正解
注察妄想は、いつも人に見られていると確信する妄想で、考えの中身の異常=思考の障害である。
- 4
観念奔逸不正解
観念奔逸は考えが次々に浮かんで話題が飛ぶ症状で、考えの進み方の異常にあたる。躁状態でみられる。
📚 混同しやすいので注意
精神症状は、症状名とその分類を入れ替えて問われる。「どの働きが乱れているか(知覚・思考・自我・感情)」で仕分けると迷わない。
| 分類 | 内容 | 代表的な症状 |
|---|---|---|
| 知覚の障害 | 外からの刺激のとらえ方の異常 | 幻聴、幻視、幻嗅、幻味、錯覚 |
| 思考の障害 | 考えの中身や進み方の異常 | 被害妄想、注察妄想、観念奔逸、思考途絶 |
| 自我意識の障害 | 自分が自分であるという感覚の異常 | 離人症、させられ体験、思考吹入 |
| 感情の障害 | 気分や感情の異常 | 抑うつ気分、爽快気分、感情鈍麻 |
参考: 精神看護学テキスト(精神症状のとらえ方)
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について