第103回 看護師国家試験 午前 問48 解説
📝 問題
成人の身体の特徴について正しいのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 基礎代謝量は、成人期のなかで青年期が最も高い。
基礎代謝量は、じっとしていても体温を保ち内臓を動かすために使われるエネルギーで、筋肉の量にほぼ比例する。 体格が完成して筋肉量が最も多くなる青年期にピークを迎え、その後は加齢とともに筋肉が減って下がっていく。
他の3つは、変化する部位や原因を取り違えている。加齢による難聴は高い音から始まる。近くが見えにくくなるのは水晶体が硬くなるためで、硝子体ではない。女性の更年期障害はエストロゲンの分泌が減って起こる。
老視とは
近くのものにピントを合わせにくくなる状態。水晶体が硬くなり、厚みを変えられなくなるために起こる。
- 1
加齢に伴う聴力の低下は、低音で現れやすい。不正解
逆。加齢に伴う聴力の低下は高い音から始まる。低い音は比較的長く保たれるので、話しかけるときは低めの声にする。
- 2
青年期は、成人期の中で基礎代謝量が最も高い。正解
基礎代謝量は筋肉量に比例する。筋肉量が最も多い青年期にピークとなり、以後は下がっていく。
- 3
眼の調節力の低下は、硝子体の弾力性低下が原因である。不正解
近くにピントを合わせているのは水晶体と毛様体筋で、老視は水晶体が硬くなって起こる。硝子体は眼球の形を保つゼリー状の組織。
- 4
女性の更年期障害は、テストステロンの分泌低下が原因である。不正解
女性の更年期障害は、卵巣から出るエストロゲンが減って起こる。テストステロンは主に男性ホルモンで、こちらが減って起こるのは男性の更年期障害。
📚 混同しやすいので注意
加齢による変化は、落ちる向きと原因になる部位を入れ替えて問われる。「何が」「どこで」を対にして覚えよう。
- 聞こえは高い音から悪くなる。声を大きくするより低くするほうが伝わる
- 近くが見えにくくなる老視は、水晶体が硬くなって厚みを変えられなくなるために起こる
- 基礎代謝量は青年期が最も高く、以後は筋肉量が減るとともに下がる
参考: 系統看護学講座 成人看護学 成人看護学総論/系統看護学講座 解剖生理学
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について