第103回 看護師国家試験 午前 問17 解説
📝 問題
水平移動時の移送方法の写真(別冊No.1 ①〜④)を別に示す。適切なのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ ストレッチャーは患者の足側を進行方向に向けて移送する。
ストレッチャーで平らな床を移動するときは、患者の足側を進行方向に向ける。 看護師2人はどちらも進行方向を向き、頭側についた看護師が患者の顔色や呼吸を見ながら進む。
写真では、足側を先にして2人とも進行方向を向き、頭側の看護師が患者のすぐ後ろにいるものが当てはまる。 頭側を先にすると、患者は進む先が見えないまま運ばれることになり、看護師も後ろ向きに歩くか患者に背を向けるしかない。
足側を先にしていても、先頭に立つ看護師が患者のほうを向いて歩けば、進む先の安全を確かめられない。 ストレッチャーは体に引き寄せて支える。腕を伸ばして持つと力が伝わらず、揺れやすくなる。
- 1
①不正解
頭側を進行方向に向け、頭側の看護師が進行方向に背を向けて後ろ向きに歩いている。足元が見えず、つまずきや衝突の危険がある。
- 2
②不正解
頭側を進行方向に向け、頭側の看護師が先頭に立って患者に背を向けている。患者の様子が分からないまま進むことになる。
- 3
③正解
足側を進行方向に向け、看護師2人とも進行方向を向いている。頭側の看護師は患者のすぐ後ろにいて、顔色を確かめながら押せる。
- 4
④不正解
足側を進行方向に向けるところは同じだが、先頭に立つ足側の看護師が患者のほうを向き、進む先に背を向けたまま歩いている。行く手が見えないうえ、2人とも腕を伸ばして患者から離れた位置で支えているため、力も伝わりにくい。
📚 国試でよく狙われるところ
ストレッチャーの移送は、進む向きを入れ替えて問われる。「坂では患者の頭を高いほうへ」の一本で見分けよう。 上り坂は頭側を先にして上り、下り坂は足側を先にして下る。どちらも頭が高いほうを向く。 段差を越えるときはいったん止まり、声をかけてからゆっくり越える。
参考: 系統看護学講座 基礎看護学 基礎看護技術Ⅱ
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について