第103回 看護師国家試験 午前 問14 解説
📝 問題
2型糖尿病の食事療法における1日のエネルギー摂取量の算出に必要なのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 1日のエネルギー摂取量の算出に必要なのは標準体重である。
糖尿病の食事療法では、1日にとるエネルギー量を体格と体の動かし方から決める。出題された当時の式は標準体重(kg)×身体活動量(kcal/kg)で、標準体重は身長(m)×身長(m)×22で求めた。
いまは日本糖尿病学会の指針が変わり、目標体重(kg)×エネルギー係数(kcal/kg)で計算する。65歳未満の目標体重は身長(m)×身長(m)×22で当時と同じだが、65歳以上ではやせすぎを防ぐため22〜25の幅をもたせる。
エネルギー係数とは
体重1kgあたり1日に必要なエネルギー量の目安。体をどれだけ動かすかによって決める。
- 1
体温不正解
体温は感染や炎症を見つける手がかりで、1日のエネルギー摂取量の計算には使わない。
- 2
腹囲不正解
腹囲は内臓脂肪のたまり具合をみる値で、メタボリックシンドロームの診断(男性85cm以上・女性90cm以上)に使う。
- 3
標準体重正解
標準体重は身長から求める体重の目安で、これに身体活動量をかけて1日のエネルギー摂取量を出す。
- 4
体表面積不正解
体表面積は抗がん薬の投与量を決めるときなどに使われる。
📚 国試でよく狙われるところ
1日のエネルギー量は、体格だけでなく体をどれだけ動かすかで決まる。エネルギー係数の3段階を、ふだんの生活の様子と対にして覚えよう。
- 座っていることが多い人=25〜30kcal/kg
- 通勤・家事・軽い運動をする人=30〜35kcal/kg
- 力仕事や活発な運動習慣がある人=35以上kcal/kg
参考: 日本糖尿病学会 糖尿病診療ガイドライン/日本糖尿病学会 糖尿病治療ガイド
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について