📝 まとめノート過去問1問の解説ではなく、テーマをまとめた記事です
人工股関節全置換術(THA)後の看護:脱臼予防と観察
状況設定問題で頻出のTHA。禁忌肢位、脱臼のサイン、術後合併症の時期別の観察ポイントを、そのまま解答に使える形で整理します。
成人看護学老年看護学更新:
人工股関節全置換術(THA)の状況設定問題は、「脱臼予防」と「時期ごとの合併症」の2本柱で組み立てられています。どちらも問われ方が決まっているので、型で覚えるのが有効です。
後方アプローチの禁忌肢位
- 股関節の過度な屈曲(90度以上曲げる)
- 内転(脚を組む、正中を越えて交差させる)
- 内旋(つま先を内側に向ける)
| 場面 | してよい | 避ける |
|---|---|---|
| 座る | 高めの椅子、洋式トイレ | 低いソファ、和式トイレ、正座 |
| 寝る | 外転枕を使う、仰臥位 | 患側を下にして脚が内転する側臥位 |
| 床の物を取る | リーチャーを使う | 前かがみで拾う |
| 靴下を履く | ソックスエイドを使う | 脚を組んで履く |
| 入浴 | シャワーチェアを使う | 浴槽をまたいで深くしゃがむ |
脱臼を疑うサイン
- 突然の股関節部の激痛
- 患肢の短縮と、内旋・内転位での変形
- 動かせない、体重をかけられない
術後合併症と観察の時期
| 合併症 | 起こりやすい時期 | 観察・対応 |
|---|---|---|
| 出血・貧血 | 術直後〜数日 | ドレーン排液量、血圧・脈拍、Hb値 |
| 深部静脈血栓症(DVT) | 術後1〜5日 | 下肢の腫脹・疼痛・熱感、弾性ストッキング、早期離床、足関節運動 |
| 肺血栓塞栓症 | 初回離床時が特に危険 | 突然の呼吸困難・胸痛・SpO2低下 |
| 感染 | 術後3日以降に遷延する発熱 | 創部の発赤・熱感・排液、CRP・白血球 |
| 脱臼 | 術後3か月以内が特に多い | 禁忌肢位の回避を継続して指導 |
典型的な経過感染を疑う経過
| 術後日数 | 典型的な経過 | 感染を疑う経過 |
|---|---|---|
| 1日 | 37.8 | 37.9 |
| 2日 | 37.5 | 37.6 |
| 3日 | 37 | 38.2 |
| 5日 | 36.7 | 38.6 |
| 7日 | 36.6 | 38.4 |
肥満のある患者への視点
BMIが高い患者では、荷重による人工関節のゆるみや摩耗のリスクが上がり、創部感染やDVTのリスクも高まります。減量は指導項目になりますが、術直後に急激な制限を求めるのではなく、退院後の生活を見据えた継続的な支援として提案するのが適切です。選択肢では「すぐに厳しい食事制限を指示する」より「退院後も続けられる方法を一緒に考える」が正解になりやすい形です。
退院指導でおさえること
- 禁忌肢位を、本人の生活動作(トイレ、入浴、洗濯物干し、車の乗降)に置きかえて具体的に伝える。
- 自宅環境を確認し、低い椅子や布団を使っていれば見直しを提案する。
- 脱臼を疑うサインと、そのときすぐ連絡することを伝える。
- 歯科治療や感染症のときは人工関節があることを申告するよう伝える(血行性感染の予防)。
読んだら、過去問で確かめてみましょう
🎯 成人看護学を演習する(無料)ClaudeによるAI生成を活用して作成した記事です