📝 まとめノート過去問1問の解説ではなく、テーマをまとめた記事です

心不全の観察とセルフケア支援:左心不全と右心不全

左心不全と右心不全の症状の違い、NYHA分類、体重で増悪を捉える方法、ジギタリスや減塩の指導まで。状況設定問題で問われる順に整理しました。

成人看護学老年看護学更新:

心不全は「どちら側が悪いと、どこにうっ血するか」を一度きちんと結びつけてしまえば、症状も観察項目も退院指導も、そこから引き出せます。まずその1点から。

左心不全と右心不全

比べる点左心不全右心不全
うっ血する場所肺(肺静脈系)全身(体静脈系)
主な自覚症状労作時呼吸困難、起坐呼吸下腿浮腫、腹部膨満、食欲不振
夜間に出るもの発作性夜間呼吸困難夜間頻尿
身体所見湿性ラ音、泡沫状の痰頸静脈怒張、肝腫大、腹水
観察の要点SpO2、呼吸数、起坐位で楽になるか体重、腹囲、下腿の圧痕

左は肺、右はむくみ。ただし左心不全が続けば右心系にも負担がかかるため、実際には両方の症状が混ざります。

NYHA心機能分類

分類身体活動の制限症状が出る場面
I度なし日常の労作では症状が出ない
II度軽度〜中等度日常の労作で疲労・動悸・呼吸困難
III度高度日常以下の軽い労作でも症状
IV度あらゆる活動で症状安静にしていても症状がある

安静時に症状があればIV度、というのがいちばんの分かれ目。NYHAは自覚症状の分類で、左室駆出率(EF)による分類とは別物です。

増悪はまず体重に出る

毎朝の体重(安定している人と増悪していく人)
61.659.657.71日3日5日7日9日経過日数体重(kg)
安定増悪
毎朝の体重(安定している人と増悪していく人)のデータ(縦軸: 体重(kg))
経過日数安定増悪
1日5858
3日58.258.7
5日5859.6
7日58.160.4
9日5861.3

浮腫として目に見えるようになるには数kgの水分がたまる必要があるので、体重は浮腫より先に動きます。毎朝、排尿後・朝食前に、同じ服装・同じ体重計で測って記録してもらうのが基本です。受診の目安は「2〜3日で2kg以上」「1週間で2kg以上」など資料によって幅がありますが、共通しているのは短期間の急な増加を拾うという考え方です。

服薬で外せないところ

  • ジギタリス中毒は悪心・嘔吐・食欲不振から始まり、黄視(光がにじむ)などの視覚異常、徐脈、不整脈へ進みます。低カリウム血症は中毒を起こしやすくします。
  • ジギタリスを渡す前に1分間の脈拍を測り、60回/分未満なら投与せずに報告します。
  • ループ利尿薬は低カリウム血症に注意。内服は朝〜日中にして、夜間の頻尿で眠れなくならないようにします。
  • β遮断薬は少量から時間をかけて増やす薬。自己判断でやめると増悪するため、勝手に中断しないことを必ず伝えます。

生活のなかで支える

減塩は1日6g未満が目安です。味付けを薄くするより、汁物を残す・麺の汁を飲まない・加工食品を選び直すほうが続きます。水分制限は重症例では入りますが、軽症の人に一律にかけるものではありません。入浴は40℃前後のぬるめの湯に短時間、肩まで深くつからないこと(水圧で心臓に戻る血液が増えるため)。感染は増悪の引き金になるので、手洗いや予防接種も心不全の看護のうちです。

読んだら、過去問で確かめてみましょう

🎯 成人看護学を演習する(無料)

ClaudeによるAI生成を活用して作成した記事です