第114回 看護師国家試験 午後 問80 解説

一般健康支援と社会保障制度✔ 監修済み

📝 問題

日本の人口動態統計の死因別死亡率の年次推移をグラフに示す。 Cの死因はどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ 急に上昇して2018年ころに第3位となったCは老衰である。

Cは2003年ころには5本の中で最も低かったのに、途中から急に上がり、2016〜2018年ころに他の線を追い越して3番目の高さになっている。この「最下位から急上昇して第3位へ」という動きをするのは老衰である。

背景には、高齢化が進んだことに加えて、はっきりした病名を挙げずに老衰と診断することが受け入れられるようになった変化がある。2018年に脳血管疾患を抜いて第3位となり、以後その位置を保っている。

  • 1

    肺炎〈pneumonia〉不正解

    肺炎はEである。高齢化に伴って2011年には第3位まで上がったが、2017年から誤嚥性肺炎が別に集計されるようになって下がり、2022年は第5位である。

  • 2

    老衰正解

    老衰がCである。最も低い位置から急に上昇し、2018年に脳血管疾患を抜いて第3位となった。

  • 3

    心疾患〈heart disease〉不正解

    心疾患はBで、悪性新生物に次ぐ第2位を保ち続けている。Cのように途中から急上昇して順位が入れ替わる動きはしていない。

  • 4

    脳血管疾患〈cerebrovascular disease〉不正解

    脳血管疾患はDである。かつては第1位だったが、高血圧の管理や食塩摂取量の減少などにより1970年をピークに低下し、2018年に老衰に抜かれて第4位となった。

  • 5

    悪性新生物〈腫瘍〉〈malignant neoplasm〉不正解

    悪性新生物はAで、最も高いところで上昇を続けている。1981年からずっと死因の第1位である。

📚 国試でよく狙われるところ

順位が入れ替わった年(2011年に肺炎が第3位、2018年に老衰が第3位)を覚えておくと、グラフ問題で線を見分けられる。

主な死因の死亡率(令和4年・人口10万対)
順位死因死亡率
1位悪性新生物〈腫瘍〉316.1
2位心疾患(高血圧性を除く)190.9
3位老衰147.1
4位脳血管疾患88.1
5位肺炎60.7

令和4年(2022年)人口動態統計。悪性新生物は1981年以降ずっと第1位。

参考: 厚生労働省「令和4年(2022)人口動態統計(確定数)の概況」

出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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