第114回 看護師国家試験 午後 問72 解説

一般看護の統合と実践✔ 監修済み

📝 問題

プライマリナーシングの説明で適切なのはどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ プライマリナーシングは、1人の看護師が1人の患者を入院から退院まで一貫して受け持つ方式である。

プライマリナーシングは、1人の看護師が特定の患者を入院から退院まで受け持ち、看護計画の立案と評価に一貫して責任をもつ方式である。その看護師が勤務していない時間は、アソシエートナースが同じ計画に沿ってケアを行う。

利点は、患者との関係が深まり、看護の継続性と責任の所在がはっきりすることである。一方で看護師個々の力量の差がケアに出やすく、経験のある人員が必要になる。

  • 1

    業務を短時間で効率よく実施できる。不正解

    業務を分担して短時間で効率よく行えるのは機能別看護方式である。検温係・与薬係のように業務ごとに担当を決めるため効率はよいが、患者の全体像をつかみにくい。

  • 2

    リーダーの調整力が看護チームの目標達成に影響する。不正解

    リーダーの調整力が目標の達成を左右するのはチームナーシングである。リーダーがメンバーの力量と患者の状態をふまえて業務を配分する。

  • 3

    1人の看護師が1人の患者の入院から退院まで一貫して責任をもつ。正解

    プライマリナーシングの定義そのものである。受け持ち看護師が不在のときもアソシエートナースが計画に沿って実施するため、責任の所在は移らない。

  • 4

    日替わりで受け持ち看護師が変わるので看護ケアの継続が難しくなる。不正解

    受け持ちが日替わりで替わるのは受け持ち看護方式である。プライマリナーシングはむしろ継続性を高めるために生まれた方式で、記述が正反対になっている。

📚 国試でよく狙われるところ

看護提供方式は、しくみと長所・短所の組み合わせで問われる。表で見比べておく。

主な看護提供方式
方式しくみ長所短所
機能別看護方式業務ごとに担当を決める効率がよい。少ない人員で回せる患者を全体としてとらえにくい。継続性が低い
チームナーシング看護師をチームに分け、リーダーが配分・調整する能力差を補い合えるリーダーの力量に左右される。カンファレンスの時間が必要
プライマリナーシング1人が1人を入院から退院まで受け持つ継続性と責任の所在が明確。関係が深まる個人の能力差が出る。人員と経験が必要
受け持ち看護方式その勤務帯・その日の受け持ちを決めるその日の責任は明確日ごとに担当が替わり継続性が低い
パートナーシップ・ナーシング(PNS)2人1組で複数患者を受け持つ相互に確認でき安全性が高い。教育効果相性や人員配置の調整が必要

出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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