第114回 看護師国家試験 午前 問9 解説
📝 問題
学童の体格を評価するのに用いるのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 学童の体格の評価にはローレル指数を用いる。
体格の指数は年齢によって使い分ける。 ・乳幼児(3か月〜5歳)=カウプ指数 ・学童=ローレル指数 ・成人=体格指数(BMI〈ビーエムアイ〉)
ローレル指数は身長の3乗を使って計算するのが特徴で、115〜145が標準、160以上が肥満。
学校保健ではもう1つ、肥満度(=(実測体重−標準体重)÷標準体重×100)もよく使われる。
- 1
Kaup〈カウプ〉指数不正解
カウプ指数は生後3か月〜5歳の乳幼児用。学童に使うと身長の伸びの影響で評価がずれる。
- 2
Rohrer〈ローレル〉指数正解
正しい。ローレル指数が学童の体格指数。身長の3乗を使う。
- 3
Tanner〈タナー〉の分類不正解
タナーの分類は二次性徴の進み具合を5段階でみるもので、体格の評価には使わない。
- 4
Scammon〈スキャモン〉の発育曲線不正解
スキャモンの発育曲線は臓器のグループごとの発育の型を示したグラフ。個人の体格判定には使わない。
📚 混同しやすいので注意
名前が似ている指数は、対象年齢とセットで覚える。
- 学校保健統計では肥満度+20%以上を肥満傾向児、−20%以下を痩身傾向児とする。
- スキャモンの4つの型のうち、神経型は幼児期に急に伸びて6歳で成人の約90%、リンパ型は学童期に成人値を超えて思春期以降に下がる。
- 乳幼児の発育は母子健康手帳の成長曲線を使い、1点ではなく曲線の描く流れで判断する。
| 指数 | 対象 | 計算式 | 標準 |
|---|---|---|---|
| カウプ指数 | 乳幼児(3か月〜5歳) | 体重(g)÷身長(cm)²×10 | 15〜19 |
| ローレル指数 | 学童 | 体重(kg)÷身長(cm)³×10⁷ | 115〜145 |
| 体格指数(BMI) | 成人 | 体重(kg)÷身長(m)² | 18.5〜25未満 |
参考: 文部科学省「学校保健統計調査」
出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について