第114回 看護師国家試験 午前 問74 解説

一般看護の統合と実践✔ 監修済み

📝 問題

看護師の特定行為で正しいのはどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 看護師の特定行為は、診療の補助にあたる。

特定行為とは、診療の補助のうち、高い判断力と専門的な知識・技能がとくに必要とされる行為のこと。保健師助産師看護師法にもとづき21区分38行為が定められている。

研修を修了した看護師は、医師があらかじめ作った手順書により、患者の状態が手順書に示された範囲内であることを確かめたうえで実施できる。

  • 1

    都道府県が指定する研修機関で研修を行う。不正解

    特定行為研修を行う指定研修機関を指定するのは厚生労働大臣。都道府県ではない。

  • 2

    手順書は看護師が作成する。不正解

    手順書を作るのは医師または歯科医師。対象となる患者、行為の内容、病状の範囲、確認すべき事項、医師への報告方法などを書く。

  • 3

    医師法に基づいている。不正解

    根拠となるのは保健師助産師看護師法で、医師法ではない。

  • 4

    診療の補助である。正解

    正しい。あくまで診療の補助であり、医師の指示なしに自分の判断で診断や治療を行う制度ではない。

📚 ここも一緒におさえておこう

看護師の特定行為研修制度は平成27(2015)年10月に始まった。在宅も含めて増える医療の需要に、必要なときにすぐ応えられるようにするのが目的。

特定行為(21区分38行為)の例
区分行為の例
呼吸器(気道確保に係るもの)口や鼻から入れた気管チューブの位置の調整
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)人工呼吸器の設定の変更、人工呼吸器からの離脱
栄養に係るカテーテル管理中心静脈カテーテルの抜去、腕から入れる中心静脈カテーテル(PICC)の挿入
創傷管理褥瘡や慢性の傷で、血の通っていない壊死した組織を取り除く
血糖コントロールに係る薬剤投与インスリンの投与量の調整
栄養および水分管理に係る薬剤投与脱水に対する点滴での補正
精神および神経症状に係る薬剤投与抗けいれん薬・抗精神病薬・抗不安薬の臨時の投与

参考: 保健師助産師看護師法 第37条の2/厚生労働省 看護師の特定行為研修制度

出典:「第114回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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