第113回 看護師国家試験 午後 問61 解説

一般精神看護学✔ 監修済み

📝 問題

看護師のメンタルヘルスに関する対応で一次予防はどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ 一次予防に該当するのは、入職時のストレスマネジメントに関する研修である。

予防は3段階に分けられる。一次予防は病気が起こる前の健康増進と発生の予防、二次予防は早期発見・早期対応、三次予防は再発の防止と社会復帰である。 入職時のストレスマネジメント研修は、全職員に不調が起こる前に行う教育であり、一次予防にあたる。

ほかの3つは、すでに不調が起きた人や休職した人への対応である。相談や面談は早く気づいて手を打つ二次予防、復職支援プランの作成は職場に戻るための三次予防にあたる。

ストレスマネジメントとは

ストレスの元や自分の反応に気づき、休養・相談・考え方の工夫などで対処する方法を身につけること。

  • 1

    入職時のストレスマネジメントに関する研修正解

    全職員を対象に発症前に行う教育的介入であり、健康増進を図る一次予防である。

  • 2

    精神的不調が生じた看護師への公認心理師による相談不正解

    既に不調が生じた者への相談であり、早期対応にあたる二次予防である。

  • 3

    精神的不調で休職している看護師への復職支援プランの作成不正解

    休職者の職場復帰を支える取り組みで、再発防止・社会復帰を図る三次予防である。

  • 4

    精神的負荷がかかっている可能性のある看護師への産業保健師による面談不正解

    不調の可能性がある者を面談で把握する早期発見であり、二次予防である。

📚 混同しやすいので注意

予防の段階は「誰に・いつ行うか」で見分ける。労働安全衛生法により、常時50人以上の労働者を使用する事業場では年1回のストレスチェックが義務づけられているが、これは不調が生じる前に働く人全体へ行い職場環境の改善につなげる取り組みで、位置づけは一次予防である。

  • メンタルヘルス指針の4つのケア=セルフケア/ラインによるケア/事業場内産業保健スタッフ等によるケア/事業場外資源によるケア
予防の3段階(労働者のメンタルヘルス対策の例)
段階目的具体例
一次予防発生の予防・健康増進ストレスマネジメント研修、ストレスチェック、職場環境の改善
二次予防早期発見・早期対応産業医・産業保健師による面談、相談窓口、上司による声かけ
三次予防重症化・再発の防止と社会復帰復職支援プランの作成、リワークプログラム、就業上の配慮

参考: 予防医学の3段階分類(一次・二次・三次予防)/厚生労働省「労働者の心の健康の保持増進のための指針」

出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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