第113回 看護師国家試験 午後 問46 解説
📝 問題
急性髄膜炎患者への対応で正しいのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 急性髄膜炎で羞明がある患者には、部屋の照明を暗くして刺激を減らす。
急性髄膜炎では、頭痛・項部硬直・発熱に加え、光をまぶしく感じる羞明(光過敏)がみられる。刺激を最小限にするため、部屋の照明を暗くして安静を保つ。
強い頭痛には鎮痛薬を用いてよい。頭部への温罨法は血管拡張により頭痛を悪化させうるため、用いるのは冷罨法である。 腰椎穿刺のあとは、頭部を高くせずに水平仰臥位で安静とする。
項部硬直とは
あおむけの患者の頭を持ち上げたときに、首の後ろが硬くて顎が胸につかない状態。髄膜が刺激されているサイン。
低髄圧性頭痛とは
腰椎穿刺のあと、刺した穴から髄液が漏れて頭の中の圧が下がることで起こる頭痛。起き上がると強まり、横になると軽くなる。
- 1
鎮痛薬は禁忌である。不正解
強い頭痛には鎮痛薬を使用してよく、禁忌ではない。
- 2
頭部に温罨法を行う。不正解
頭部の温罨法は血管拡張で頭痛を悪化させうるため適さず、冷罨法が用いられる。
- 3
部屋の照明を暗くする。正解
羞明があるため照明を暗くして刺激を減らし、安静を保つことが適切である。
- 4
腰椎穿刺直後は頭部を高くする。不正解
腰椎穿刺後は低髄圧性頭痛を予防するため、枕を外して水平仰臥位で安静とする。腰椎穿刺直後に頭部を高くするのは誤りである。
📚 ここも一緒におさえておこう
髄膜刺激症状と、腰椎穿刺後の安全な観察項目を確認する。
- 髄膜刺激症状には項部硬直・Kernig(ケルニッヒ)徴候・Brudzinski(ブルジンスキー)徴候などがある
- 腰椎穿刺は第3〜4腰椎間または第4〜5腰椎間で行い、頭蓋内圧亢進が疑われる場合は脳ヘルニアの危険があるため事前に画像評価する
- 腰椎穿刺後は、穿刺部の出血・頭痛・悪心・神経症状を観察する
| 項目 | 細菌性 | ウイルス性 | 結核性 |
|---|---|---|---|
| 外観 | 混濁・膿性 | 水様透明 | 日光微塵様 |
| 細胞 | 好中球優位に著増 | リンパ球優位に増加 | リンパ球優位に増加 |
| 糖 | 低下 | 正常 | 著明に低下 |
| 蛋白 | 著明に増加 | 軽度増加 | 増加 |
参考: 髄膜炎の症状(羞明・髄膜刺激症状)と看護
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について