第113回 看護師国家試験 午前 問86 解説

一般基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

エックス線を用いて行う検査はどれか。2つ選べ。

✅ 正解

3・5

💡 解説

✅ エックス線を用いる検査は頭部CT検査と上部消化管造影検査である。

エックス線は、体を通り抜けるときの通りにくさの差を画像にする。骨や造影剤はよく吸収するため白く写る。 頭部CT〈シーティー〉検査はエックス線を多方向から当てて体の断面像をつくる検査、上部消化管造影検査はバリウムなどの造影剤を使ってエックス線で透視・撮影する検査である。

検査は「何を使って体をみるか」で整理すると迷わない。エックス線と放射性医薬品を使うものだけが被曝を伴う。

  • 1

    脳波検査不正解

    脳波検査は脳の電気活動を記録するもので、エックス線は用いない。

  • 2

    筋電図検査不正解

    筋電図検査は筋の電気活動を記録するもので、エックス線は用いない。

  • 3

    頭部CT検査正解

    頭部CT検査はエックス線を用いて断層像を得る検査である。

  • 4

    サーモグラフィ不正解

    サーモグラフィは体表からの赤外線をとらえる検査で、エックス線は用いない。

  • 5

    上部消化管造影検査正解

    上部消化管造影検査は造影剤とエックス線透視・撮影を用いる検査である。

📚 国試でよく狙われるところ

画像検査は、原理そのものより、受ける前に確認することと、受けたあとの観察が問われやすい。

  • MRI〈エムアールアイ〉は強磁場のため心臓ペースメーカや動脈瘤クリップなどの体内金属、磁性体の持ち込みが禁忌。検査前に必ず確認する。
  • ヨード造影剤はアレルギー既往・気管支喘息・腎機能低下で慎重に用いる。ビグアナイド系糖尿病薬は乳酸アシドーシス予防のため検査前後に休薬する。
  • 上部消化管造影の後はバリウムによる腸閉塞を防ぐため、水分摂取と下剤内服を促し、白色便の排泄を確認する。
検査で用いるエネルギーと被曝の有無
検査用いるもの放射線被曝
単純X線・CT・消化管造影・血管造影エックス線あり
核医学検査(シンチグラフィ、PET)放射性医薬品から出るγ線あり
MRI強い磁場と電磁波なし
超音波検査超音波なし
脳波・心電図・筋電図生体の電気活動の記録なし
サーモグラフィ体表から放射される赤外線なし

参考: 標準的な臨床検査・画像診断(放射線を用いる検査)

出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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