第113回 看護師国家試験 午前 問82 解説
📝 問題
労働者災害補償保険法に規定されている保険者はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 労災保険の保険者は政府(国)である。
労働者災害補償保険法に基づく労災保険は、業務災害・通勤災害による労働者の負傷・疾病などを補償する制度で、保険者は政府(国)であり厚生労働省が管掌する。
社会保険の保険者は制度ごとに異なる。労災保険と雇用保険(労働保険)は国が保険者である点を、他の社会保険と区別して押さえておきたい。
- 1
国正解
労災保険の保険者は政府(国)であり、厚生労働省が管掌する。
- 2
事業主不正解
事業主は保険料を負担する立場であり、保険者ではない。
- 3
市町村不正解
市町村は国民健康保険や介護保険の保険者で、労災保険の保険者ではない。
- 4
都道府県不正解
都道府県は国民健康保険の保険者(市町村とともに)であり、労災保険の保険者ではない。
- 5
健康保険組合不正解
健康保険組合は被用者保険である健康保険の保険者で、労災保険の保険者ではない。
📚 ここも一緒におさえておこう
労災保険は、保険者だけでなく、保険料の負担・対象になる働き方・認定を行う窓口まで問われる。
- 労災保険の保険料は事業主が全額負担する(雇用保険は労使で分担)。
- 労災保険は労働者を1人でも雇う事業に強制適用され、パート・アルバイトも対象。療養補償給付では自己負担がない。
- 業務上の負傷・疾病かどうかは労働基準監督署が認定する。過労死や精神障害についても労災認定基準が定められている。
| 制度 | 保険者 |
|---|---|
| 健康保険(大企業の被用者) | 健康保険組合 |
| 健康保険(中小企業の被用者) | 全国健康保険協会(協会けんぽ) |
| 国民健康保険 | 都道府県と市町村(ほかに国民健康保険組合) |
| 後期高齢者医療制度 | 後期高齢者医療広域連合 |
| 介護保険 | 市町村・特別区 |
| 年金保険 | 政府(実施は日本年金機構) |
| 労働者災害補償保険・雇用保険 | 政府(国) |
参考: 労働者災害補償保険法
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について