第113回 看護師国家試験 午前 問33 解説
一般基礎看護学
📝 問題
入院中のAさんの親族と名乗る者から「急用があるためAさんと話をさせてほしい」と病棟に電話があった。看護師の対応で正しいのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 入院の事実自体が個人情報であり、「Aさんが入院中かどうかはお答えできません」と対応するのが正しい。
患者が入院しているという事実そのものが個人情報であり、本人の同意なく第三者に開示しない。電話の相手が本当に親族かを確認できない以上、在院の有無すら答えないのが原則である。
用件を聞く・電話をつなぐ・かけ直させるといった対応は、どれもAさんの入院を暗に認めることになる。 急用であっても、まず本人に意思と同意を確認する手順を踏む。
- 1
「用件を教えてください」不正解
用件を尋ねる対応は、Aさんの入院を暗に認めることになり不適切である。
- 2
「このままおつなぎします」不正解
相手の身元を確認せずに電話をつなぐことは情報漏洩につながる。
- 3
「Aさんにかけ直してもらいます」不正解
かけ直しを約束することもAさんの在院を認めることになる。
- 4
「Aさんという方が入院中かどうかはお答えできません」正解
在院の有無自体が個人情報であり、本人の同意なく回答しないのが正しい対応である。
📚 国試でよく狙われるところ
看護職の守秘義務は保健師助産師看護師法に定められ、退職後も継続する。違反には罰則がある。
- 個人情報の第三者提供が例外的に認められるのは、法令に基づく場合や、生命・身体・財産の保護に必要で本人の同意を得るのが困難な場合など。
- 児童虐待の通告や感染症の届出は守秘義務違反に問われない。
- 院内での具体的配慮=病室の名札掲示の可否を本人に確認する、面会者への在院情報の取り扱いを本人と決めておく、カルテののぞき見やSNSへの投稿を行わない。
- 本人以外への病状説明も、原則として本人の同意を得た範囲で行う。
参考: 個人情報の保護に関する法律
ClaudeによるAI生成を活用した解説です
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について