第113回 看護師国家試験 午前 問27 解説
📝 問題
舌の模式図を示す。味蕾が少ない部位はどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 舌で味蕾が少ないのは、糸状乳頭が主体の舌背中央部(②)である。
味蕾は舌乳頭のうち茸状乳頭(舌尖・舌縁)、有郭乳頭(舌根部でV字状に並ぶ)、葉状乳頭(舌縁後方)に多く分布する。一方、舌背の大部分を占める糸状乳頭には味蕾がほとんど存在しない。 味蕾が少ないのは、この糸状乳頭が広がる舌背の中央部である。
「味を感じるのは舌の辺縁と後部」「味蕾が乏しいのは中央」と対比して覚える。
- 1
①不正解
模式図に示された部位で、味蕾が少ない部位(正答②)には該当しない。
- 2
②正解
糸状乳頭が主体で味蕾が少ない部位に該当する。
- 3
③不正解
模式図に示された部位で、味蕾が少ない部位(正答②)には該当しない。
- 4
④不正解
模式図に示された部位で、味蕾が少ない部位(正答②)には該当しない。
📚 混同しやすいので注意
舌は部位によって味覚と一般体性感覚の支配神経が異なる。味覚障害の原因では亜鉛欠乏が代表的。
- 基本味は甘味・塩味・酸味・苦味・うま味の5つ。
- 味覚障害の主な原因=亜鉛欠乏、薬剤性、Sjögren(シェーグレン)症候群などの口腔乾燥、頭頸部への放射線治療、加齢。
- 舌の運動は舌下神経が支配し、麻痺すると舌が患側へ偏位する。
| 部位 | 味覚 | 一般体性感覚 |
|---|---|---|
| 舌の前2/3 | 顔面神経(鼓索神経) | 三叉神経(舌神経) |
| 舌の後1/3 | 舌咽神経 | 舌咽神経 |
| 喉頭蓋周辺 | 迷走神経 | 迷走神経 |
参考: 標準的な解剖学(舌乳頭と味蕾の分布)
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について