第112回 看護師国家試験 午後 問90 解説
📝 問題
500Lの酸素ボンベ(14.7MPa充塡)の内圧が10MPaを示している。この酸素ボンベを用いて3L/分で酸素吸入を行う。 使用可能な時間は何分か。 ただし、小数点以下の数値が得られた場合は、小数点以下第1位を四捨五入すること。
※ 数値を答える計算問題です(正解は下に掲載)。
✅ 正解
113
💡 解説
✅ 残圧比から使用可能時間を求めると約113分となり、正答は「113」である。
本問は酸素ボンベの使用可能時間を求める計算問題である。まず、ボンベ内に残っている酸素量を求める。充塡時に500L・14.7MPaのボンベが、現在10MPaを示しているので、残っている酸素量は圧力に比例して次のように計算できる。
残気量 = 500L × (10MPa ÷ 14.7MPa) = 500 × 0.6802… ≒ 340.1L
次に、この残気量を流量3L/分で使用するので、使用可能時間は次のようになる。
使用可能時間 = 340.1L ÷ 3L/分 ≒ 113.4分
小数点以下第1位を四捨五入すると113分となり、答えは「113」である。
数値が変わっても手順は同じ。圧力の比で残量を求めてから、流量で割る。
MPa〈メガパスカル〉とは
圧力の単位。酸素ボンベは満タンで14.7MPaを示し、使うにつれて下がっていく。
📚 国試でよく狙われるところ
酸素ボンベは、この計算と色の識別がセットで問われる。式は「残量を出してから流量で割る」の2段階。色はボンベと配管で違うので、混ぜずに分けて覚えよう。
- 残気量(L)=ボンベ容量×(残圧÷充塡圧)。使用可能時間(分)=残気量÷酸素流量。
- 実際の運用では、途中でのガス切れを避けるため残量に余裕をもって交換する。
- 高圧ガスボンベの色は、酸素=黒、亜酸化窒素(笑気)=青、二酸化炭素=緑、治療用空気=ねずみ色。
- 配管端末器(アウトレット)の識別色は、酸素=緑、亜酸化窒素=青、治療用空気=黄、吸引=黒。ボンベの色と混同しやすい。
参考: 酸素ボンベの残量・使用可能時間の計算(基礎看護技術)
出典:「第112回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について