第112回 看護師国家試験 午前 問82 解説
📝 問題
学校保健安全法で出席停止となる学校感染症のうち、第二種に分類されているのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 学校保健安全法で第二種の学校感染症に分類されるのはインフルエンザである。
学校保健安全法施行規則では、学校感染症を第一種・第二種・第三種に分類している。第二種は飛沫感染するもので学校で流行を広げる可能性が高い感染症が該当し、インフルエンザ、百日咳、麻疹、流行性耳下腺炎、風疹、水痘、咽頭結膜熱、新型コロナウイルス感染症、結核、髄膜炎菌性髄膜炎が含まれる。 インフルエンザはこの第二種にあたる。
他の選択肢の分類を確認すると、細菌性赤痢・腸チフスは第三種(学校教育活動を通じ流行を広げる可能性があるもの、主に経口・接触感染)に、ジフテリアは第一種(感染症法の一類・二類等に準じる重篤なもの)に該当する。流行性角結膜炎も第三種である。
第二種=飛沫で広がる呼吸器・小児の感染症、とまとめて覚える。
- 1
インフルエンザ正解
インフルエンザは飛沫感染で流行しやすく、第二種の学校感染症に分類される。
- 2
細菌性赤痢不正解
細菌性赤痢は第三種の学校感染症に分類される。
- 3
ジフテリア不正解
ジフテリアは第一種の学校感染症に分類される。
- 4
腸チフス不正解
腸チフスは第三種の学校感染症に分類される。
- 5
流行性角結膜炎不正解
流行性角結膜炎は第三種の学校感染症に分類される。
📚 国試でよく狙われるところ
学校保健安全法施行規則では学校感染症を第一種〜第三種に分類し、種別ごとに出席停止の基準を定めている。 出席停止の期間は疾患ごとに決まっており、そのまま問われる。
- インフルエンザ=発症後5日を経過し、かつ解熱後2日(幼児は3日)を経過するまで
- 麻疹=解熱後3日、流行性耳下腺炎=耳下腺等の腫脹後5日かつ全身状態が良好になるまで、水痘=すべての発疹が痂皮化(かさぶた化)するまで、風疹=発疹が消失するまで
- 新型コロナウイルス感染症=発症した後5日を経過し、かつ症状が軽快した後1日を経過するまで
- 出席停止を指示するのは校長、臨時休業(学級・学校閉鎖)を決めるのは学校の設置者
| 種別 | 主な疾患 | 出席停止の基準 |
|---|---|---|
| 第一種 | エボラ出血熱、ジフテリア、痘そう、ペスト、急性灰白髄炎(ポリオ)、重症急性呼吸器症候群、中東呼吸器症候群、特定鳥インフルエンザ など | 治癒するまで |
| 第二種 | インフルエンザ、百日咳、麻疹、流行性耳下腺炎、風疹、水痘、咽頭結膜熱、新型コロナウイルス感染症、結核、髄膜炎菌性髄膜炎 | 疾患ごとに定められた期間(病状により医師が感染のおそれがないと認めたときはこの限りでない) |
| 第三種 | コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス、流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎 など | 病状により学校医その他の医師が感染のおそれがないと認めるまで |
参考: 学校保健安全法施行規則(学校感染症の種別)
出典:「第112回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について