第112回 看護師国家試験 午前 問38 解説
📝 問題
成人のノンレム睡眠の特徴はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 成人のノンレム睡眠は、睡眠周期の前半に多くみられる。
睡眠はノンレム睡眠とレム睡眠が交互に繰り返される。深いノンレム睡眠(徐波睡眠)は入眠後の睡眠周期の前半に多く出現し、後半になるほどレム睡眠の割合が増える。
他の選択肢はレム睡眠の特徴か、誤った記述である。急速な眼球運動はレム睡眠の特徴で、ノンレム睡眠にはみられない。体温はノンレム睡眠で低下する傾向にあり上昇はしない。深いノンレム睡眠は加齢に伴って減少するのが一般的で、時間が長くなるわけではない。
徐波睡眠とは
脳波がゆっくりした大きな波(徐波)になる深いノンレム睡眠のこと。入眠後まもなく多く現れる。
- 1
体温が上昇する。不正解
ノンレム睡眠では体温はむしろ低下傾向にあり、上昇はしない。
- 2
急速な眼球運動がある。不正解
急速な眼球運動はレム睡眠の特徴であり、ノンレム睡眠にはみられない。
- 3
加齢に伴い時間が長くなる。不正解
深いノンレム睡眠は加齢に伴い減少するのが一般的で、時間が長くなるわけではない。
- 4
睡眠周期の前半にみられる。正解
深いノンレム睡眠は入眠後の睡眠周期の前半に多く出現する。
📚 混同しやすいので注意
ノンレム睡眠とレム睡眠は特徴が正反対で、入れ替えて出題されやすい。年齢による睡眠の変化もあわせて確認する。
- 成長ホルモンは入眠直後の深いノンレム睡眠で最も多く分泌される
- 加齢により深いノンレム睡眠が減り、中途覚醒・早朝覚醒が増える
| 項目 | ノンレム睡眠 | レム睡眠 |
|---|---|---|
| 眼球運動 | ない | 急速眼球運動がある |
| 脳波 | 徐波(深いほど高振幅徐波) | 覚醒時に近い低振幅速波 |
| 骨格筋の緊張 | 保たれる(寝返りがある) | 著明に低下する |
| 自律神経 | 血圧・脈拍・呼吸・体温が低下し安定 | 変動して不規則 |
| 夢 | 少なく断片的 | 鮮明な夢をみる |
| 出現しやすい時期 | 睡眠周期の前半に深い睡眠が多い | 後半に増え、1回が長くなる |
睡眠周期は約90分で、一晩に4〜5回繰り返される。
参考: 睡眠生理に関する標準的看護学教科書
出典:「第112回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について