第112回 看護師国家試験 午前 問10 解説
📝 問題
体性感覚はどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 体性感覚にあたるのは、皮膚で受容する触覚である。
感覚は大きく特殊感覚(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・平衡覚)と体性感覚(皮膚感覚と深部感覚)、内臓感覚に分類される。体性感覚のうち皮膚感覚には触覚・圧覚・温覚・冷覚・痛覚が含まれる。
国試では感覚の分類がしばしば問われる。視覚・聴覚・平衡覚はいずれも特殊感覚(特定の感覚器で受容する感覚)であり、体性感覚とは区別される。「体で(皮膚や深部で)広く感じるのが体性感覚、専用の感覚器で受容するのが特殊感覚」という整理をしておくと、分類問題を確実に解ける。
深部感覚とは
筋肉や関節から伝わる、手足の位置や動きの感覚。目を閉じていても腕がどこにあるかわかるのはこのはたらき。
- 1
視覚不正解
視覚は眼(網膜)で受容する特殊感覚であり、体性感覚ではない。
- 2
触覚正解
触覚は皮膚で受容する皮膚感覚であり、体性感覚に分類される。
- 3
聴覚不正解
聴覚は内耳(蝸牛)で受容する特殊感覚である。
- 4
平衡覚不正解
平衡覚は内耳(前庭・半規管)で受容する特殊感覚である。
📚 一緒に確認しよう
感覚は、どこで受け取るかで分類され、大脳へ伝わる道筋も決まっている。
- 温度覚・痛覚は外側脊髄視床路、深部感覚と識別性触覚(細かい触覚)は後索-内側毛帯路を通って大脳へ伝わる
| 分類 | 内容 | 受容器 |
|---|---|---|
| 特殊感覚 | 視覚・聴覚・平衡覚・嗅覚・味覚 | 眼(網膜)、内耳(蝸牛・前庭・半規管)、嗅上皮、味蕾 |
| 体性感覚(表在=皮膚感覚) | 触覚・圧覚・温覚・冷覚・痛覚 | 皮膚の各種受容器(マイスネル小体、パチニ小体、自由神経終末など) |
| 体性感覚(深部感覚) | 位置覚・運動覚・振動覚・深部痛 | 筋紡錘、腱紡錘、関節受容器 |
| 内臓感覚 | 空腹・渇き・尿意・便意、内臓痛 | 内臓の受容器 |
参考: 標準的な解剖生理学の感覚分類
出典:「第112回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について