第109回 看護師国家試験 午後 問19 解説
📝 問題
患者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 患者の否定的感情の表出を受けとめることが適切である。
患者とのコミュニケーションでは、患者が表出する不安・怒り・悲しみといった否定的感情を否定せず受けとめる(受容する)ことが基本である。
治療的コミュニケーションでは、患者を主体とし、傾聴・受容・共感の態度が重視される。 感情を受けとめることで、患者は安心して思いを表出できる。
他の選択肢はいずれも不適切である。沈黙は患者が考えを整理する時間として尊重すべきで、直後に会話を打ち切るべきではない。看護師本位の伝達や、非言語的表現(表情)の軽視も患者中心の姿勢に反する。 国試では、患者中心か看護師中心かで選択肢を分けると答えを絞れる。
- 1
否定的感情の表出を受けとめる。正解
否定的感情の表出を受けとめる受容的態度が適切である。
- 2
沈黙が生じた直後に会話を終える。不正解
沈黙は患者が考えを整理する時間であり、直後に会話を終えるのは不適切。
- 3
看護師が伝えたいことに重点をおく。不正解
伝える内容よりも、まず患者の話を聴くことが優先される。看護師が伝えたいことに重点をおくのは患者中心の姿勢に反する。
- 4
患者の表情よりも言語による表現を重視する。不正解
表情など非言語的表現も重要な情報であり、言語のみを重視するのは不適切。
📚 ここも一緒におさえておこう
治療的コミュニケーションの基本は傾聴・受容・共感であり、話の主導権は患者にある。
- 開かれた質問(オープンクエスチョン)は患者が自由に語れる。閉じた質問は事実確認に使い分ける
- 反復・明確化・要約・沈黙の活用は代表的な面接技法
- メッセージの多くは表情・視線・声の調子・姿勢などの非言語的コミュニケーションで伝わる
- 安易な励ましや「大丈夫ですよ」という保証は、患者の感情表出を止めてしまうことがある
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について