第109回 看護師国家試験 午前 問31 解説
📝 問題
患者と看護師の間の専門的な援助関係で適切なのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 専門的援助関係は患者のニーズに焦点を置いて意図的に築かれる。
患者-看護師関係は、日常の友人関係とは異なり、患者のニーズと利益を中心に据えた、目的をもった専門的援助関係である。 看護師が意図的・計画的に関わり、患者の回復や自立という目標に向かって展開される点が特徴である。
ペプロウやトラベルビーらの理論でも、援助関係は方向性・目的をもって発展する過程として説明される。 看護師の自己満足や一方的な会話ではなく、常に患者の視点とニーズが判断の基準となる。 援助方法も看護師の独断でなく、患者と共有し合意しながら決定していく。
- 1
自然発生的に成立する。不正解
友人関係は自然発生的だが、専門的援助関係は目的をもって意図的に築かれる。
- 2
援助方法は看護師に一任される。不正解
援助方法は看護師の一任ではなく、患者と共有・合意しながら決めるもの。
- 3
患者のニーズに焦点がおかれる。正解
常に患者のニーズと利益に焦点を置くのが専門的援助関係の本質である。
- 4
日常的な会話を中心に展開する。不正解
日常会話が中心ではなく、目標に向けた意図的なコミュニケーションが中心となる。
📚 ここも一緒におさえておこう
看護理論家は、名前とキーワードを入れ替えて問われる。理論家と中心となる考え方を対にして覚えよう。
| 理論家 | キーワード |
|---|---|
| ナイチンゲール | 環境を整えることが看護(『看護覚え書』) |
| ヘンダーソン | 14の基本的欲求。体力・意思力・知識の不足を補う |
| ペプロウ | 患者-看護師関係の発展過程(方向づけ→同一化→開拓利用→問題解決) |
| トラベルビー | 人間対人間の看護。ラポールに至る過程 |
| オレム | セルフケア理論(セルフケア不足を看護が補う) |
| ロイ | 適応モデル(刺激への適応を促す) |
専門的援助関係は目的をもって意図的に築かれ、判断の基準が常に患者のニーズにある点で友人関係と区別される。
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について