第109回 看護師国家試験 午前 問2 解説
📝 問題
運動習慣が身体機能にもたらす効果はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 運動習慣は免疫力の向上をもたらす。
適度な運動習慣は、心肺機能や筋力を高めるだけでなく、免疫の働きを高めて感染を防ぐ力を強める。
他の3つは、運動の効果と向きが逆である。 運動を続けると呼吸筋が鍛えられて肺活量は増え、糖の取り込みがよくなって耐糖能は上がり、脂質代謝が進んで中性脂肪は下がる。
運動が生活習慣病の予防にすすめられるのは、血糖・脂質・血圧のどれにもよい方向に働くからである。
耐糖能とは
血糖を正常な範囲に保つ力。この力が落ちると食後の血糖が下がりにくくなり、糖尿病に近づく。
- 1
肺活量の減少不正解
運動により呼吸筋が鍛えられ肺活量はむしろ増加する。減少は誤り。
- 2
耐糖能の低下不正解
運動は耐糖能を改善(向上)させる。低下は逆。
- 3
免疫力の向上正解
適度な運動は免疫機能を高め、感染防御に働く。
- 4
中性脂肪の増加不正解
運動は脂質代謝を改善し中性脂肪を低下させる。増加は逆。
📚 国試でよく狙われるところ
運動の効果は、上がるものと下がるものを入れ替えて問われる。「増える・よくなる」側と「減る」側に分けて覚えよう。
- 有酸素運動は最大酸素摂取量を高め、心肺持久力を向上させる
- 運動はHDLコレステロールを増やし、中性脂肪を下げる
- 骨に荷重がかかる運動は骨密度の維持に有効で、骨粗鬆症の予防になる
- 運動はインスリン抵抗性を改善し、2型糖尿病の予防・治療の柱となる
- 激しすぎる運動はかえって免疫の働きを一時的に下げるため、強度は適度に保つ
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について