第109回 看護師国家試験 午前 問19 解説
📝 問題
直流除細動器の使用目的はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 直流除細動器の使用目的は洞調律の回復である。
除細動器は、心室細動や無脈性心室頻拍などの致死性不整脈に対して使う機器である。 心筋に瞬間的に直流電流を流していったん心筋全体を脱分極させ、洞結節本来のリズム(洞調律)を取り戻すことを目的とする。
血圧の上昇や呼吸の促進、意識レベルの回復は、除細動の直接の目的ではない。 心電図が平坦になる心静止には、除細動の適応がない。
脱分極とは
心筋の細胞に電気が流れて、興奮した状態になること。除細動では心筋全体をいっせいに脱分極させ、乱れた電気の流れをいったん止める。
- 1
血圧の上昇不正解
除細動は不整脈の停止が目的で、血圧上昇を狙うものではない。
- 2
呼吸の促進不正解
呼吸促進は除細動の目的ではない。
- 3
洞調律の回復正解
致死性不整脈を停止させ洞調律へ復帰させるのが目的。
- 4
意識レベルの回復不正解
意識回復は結果として起こりうるが直接の使用目的ではない。
📚 混同しやすいので注意
電気ショックは、どの波形に使えるかと、どう安全に行うかが問われる。 適応と適応外を対にして覚えよう。
- 除細動の適応波形は心室細動(VF)・無脈性心室頻拍(無脈性VT)の2つ
- 心静止とPEAは除細動の適応外で、胸骨圧迫とアドレナリン投与を続ける
- AEDは心電図を自動解析してショックの要否を判定するため、波形が読めなくても使用できる
- 通電時は酸素を遠ざけ、誰も患者に触れていないことを確認してからボタンを押す
- 同期をかけて通電するカルディオバージョンは、心房細動や脈のある心室頻拍に用いる
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について