第108回 看護師国家試験 午後 問32 解説
📝 問題
ハヴィガースト, R. J. の発達課題に関する説明で適切なのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ ハヴィガーストの発達課題の説明として適切なのは「発達課題の達成は個人の生活と関連する」である。
ハヴィガーストは、人の一生を乳幼児期から老年期までの発達段階に分け、それぞれの段階で達成すべき課題(発達課題)を示した。 発達課題は身体的成熟・社会や文化からの要請・個人の価値観や欲求という三つの源泉から生まれる。 その達成は個人の生活状況や環境と密接に関連する。
他の3つは、発達課題の考え方と合わない。 課題は成長とともに消えるのではなく、段階ごとに新しい課題が生まれる。ある段階の達成が次の段階の土台になるため、各段階は独立していない。身体的成熟を源泉の一つとする以上、身体面の変化とも無関係ではない。
エリクソンの発達段階説と混同しないよう、提唱者と特徴を対にして覚える。
- 1
成長に伴い発達課題は消失する。不正解
発達課題は成長に伴い消失するのではなく、各段階で新たな課題が生じ連続していく。
- 2
各発達段階の発達課題は独立している。不正解
各段階の課題は独立しておらず、ある段階の達成が次の段階の課題達成の基礎となる。
- 3
身体面の変化と発達課題は無関係である。不正解
発達課題は身体的成熟を源泉の一つとしており、身体面の変化と無関係ではない。
- 4
発達課題の達成は個人の生活と関連する。正解
発達課題の達成は個人の生活状況・環境・その後の適応と密接に関連する。
📚 国試でよく狙われるところ
ハヴィガーストが挙げた老年期の発達課題は、老年看護学でそのまま問われる。次の6つを並べて覚えよう。
- 体力と健康の衰退に適応すること
- 退職と収入の減少に適応すること
- 配偶者の死に適応すること
- 同年代の人々と明るい親密な関係を結ぶこと
- 社会的・市民的義務を引き受けること
- 身体的に満足できる住まいを確保すること
参考: ハヴィガースト『人間の発達課題と教育』/系統看護学講座 老年看護学
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について