第108回 看護師国家試験 午後 問23 解説
📝 問題
温罨法の作用で正しいのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 温罨法は痛覚神経の興奮を鎮静する作用がある。
温罨法は局所を温めることで血管を拡張させて血流を増やし、筋の緊張をやわらげる。 痛覚神経の興奮を鎮めるはたらきもあり、痛みそのものがやわらぐ。 温熱によるリラクセーションで平滑筋も弛緩し、腸蠕動の促進や安楽の増進につながる。
他の3つは温罨法とは反対向きの変化である。局所の血管が収縮して還流血流量が減るのは冷罨法の作用で、温罨法では平滑筋の緊張もゆるむ。
- 1
平滑筋が緊張する。不正解
温罨法は平滑筋を弛緩させる方向で、緊張させるのは誤りである。
- 2
局所の血管が収縮する。不正解
局所の血管を収縮させるのは冷罨法の作用である。
- 3
還流血流量が減少する。不正解
温罨法は血管拡張により血流を増やすため、還流血流量の減少は誤りである。
- 4
痛覚神経の興奮を鎮静する。正解
温熱は痛覚神経の興奮を鎮め、疼痛を緩和する。
📚 関連知識
| 温罨法 | 冷罨法 | |
|---|---|---|
| 血管 | 拡張して血流が増える | 収縮して血流が減る |
| 主な目的 | 疼痛緩和、筋緊張の緩和、腸蠕動の促進、安楽 | 急性炎症・出血・腫脹の抑制、解熱、掻痒の軽減 |
| 適応の例 | 慢性の腰痛・肩こり、便秘、末梢循環の改善 | 打撲や捻挫の直後、術後の腫脹、発熱 |
| 避けるとき | 急性炎症、出血傾向、循環障害のある部位 | 循環障害、寒気の強いとき、知覚麻痺 |
知覚麻痺や高齢者では低温熱傷・凍傷を起こしやすいため、湯たんぽは皮膚から離し、皮膚の観察を欠かさない。
参考: 基礎看護技術テキスト
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について