第108回 看護師国家試験 午後 問15 解説
📝 問題
狭心症発作時に舌下投与するのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 狭心症発作時に舌下投与するのはニトログリセリンである。
ニトログリセリンは血管平滑筋を弛緩させる硝酸薬で、狭心症発作時に舌下投与すると速やかに冠動脈と静脈を拡張し、心筋虚血を改善して発作を抑える。 飲み込むと初回通過効果で肝臓に分解されてしまうため、経口ではなく舌下(またはスプレー)で用いる。
他の3つは、狭心症発作時の舌下薬ではない。 ヘパリンは抗凝固薬、ジゴキシンは強心薬、アドレナリンは昇圧・救急蘇生に用いる薬である。
初回通過効果とは
口から飲んだ薬が、腸から吸収されたあと全身に回る前に肝臓で分解されて効きめが減ること。舌の下から吸収させると、これを避けられる。
- 1
ヘパリン不正解
ヘパリンは抗凝固薬で、狭心症発作時の舌下薬ではない。
- 2
ジゴキシン不正解
ジゴキシンは強心配糖体で、心不全・頻脈性不整脈に用いる。
- 3
アドレナリン不正解
アドレナリンは昇圧・救急蘇生に用いる薬で、狭心症発作の舌下薬ではない。
- 4
ニトログリセリン正解
ニトログリセリンは狭心症発作時に舌下投与する硝酸薬である。
📚 国試でよく狙われるところ
ニトログリセリン舌下錠は、使い方・回数・保存方法を入れ替えて問われる。 患者にどう説明するかの形で覚えよう。
- 噛まずに、舌の下で溶けるまで待つ
- 効果がなければ5分ごとに3回まで使用し、改善しなければ心筋梗塞を疑って受診・救急要請
- 血管拡張による血圧低下・頭痛・めまいがあるため、坐位または臥位で使用する
- 光と湿気に弱いため遮光・気密容器で保存する
- シルデナフィルなどのホスホジエステラーゼ5(PDE5)阻害薬との併用は禁忌(過度の血圧低下)
参考: 今日の治療薬
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について