第108回 看護師国家試験 午前 問9 解説
📝 問題
思春期にある人が親密な関係を求める対象はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 思春期にある人が親密な関係を求める対象は友人である。
思春期は、親から心理的に自立していく(第二次反抗期)一方で、同世代の友人との結びつきが深まる時期である。 悩みや価値観を分かち合えるのは同じ立場の仲間であり、その関係を通して「自分は何者か」という同一性(アイデンティティ)が形づくられていく。
他の3つも支えにはなるが、この時期に親密さを向ける第一の相手ではない。教師や祖父母は見守る立場にあり、両親からはむしろ心理的に離れていく時期にあたる。
- 1
教師不正解
教師は支援者ではあるが、思春期に親密な関係を求める第一の対象ではない。
- 2
祖父母不正解
祖父母は情緒的支えとなりうるが、思春期の親密な関係の主対象ではない。
- 3
友人正解
思春期は同世代の友人・仲間との親密な関係が深まり、アイデンティティ形成に重要となる。
- 4
両親不正解
思春期は両親からの心理的独立が進む時期であり、親密さを求める第一の対象ではない。
📚 一緒に確認しよう
エリクソンの発達段階は、時期と課題を入れ替えて問われる。段階名と「◯◯ 対 ◯◯」の組を対にして覚えよう。
- 思春期は第二次性徴の出現に始まり、心理的離乳(親からの精神的な自立)と同世代集団(ピアグループ)への帰属が進む。
- ハヴィガーストは、各発達段階に達成すべき発達課題があるとした。
| 段階 | 心理社会的危機 |
|---|---|
| ①乳児期 | 基本的信頼 対 不信 |
| ②幼児期前期 | 自律性 対 恥・疑惑 |
| ③幼児期後期 | 自主性 対 罪悪感 |
| ④学童期 | 勤勉性 対 劣等感 |
| ⑤青年期 | 同一性の確立 対 同一性拡散 |
| ⑥成人期前期 | 親密性 対 孤立 |
| ⑦成人期後期 | 生殖性(世代性) 対 停滞 |
| ⑧老年期 | 統合性 対 絶望 |
参考: エリクソンの心理社会的発達理論/標準的な発達心理学・小児看護学教科書
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について