第108回 看護師国家試験 午前 問74 解説
📝 問題
地域包括ケアシステムにおける支援のあり方で、「互助」を示すのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 住民ボランティアが要支援者の家のごみを出すことは、地域包括ケアシステムにおける「互助」にあたる。
地域包括ケアシステムでは、支援のあり方を自助・互助・共助・公助の4つに分けて整理する。 このうち互助は、費用の負担が制度に裏づけられていない自発的な支え合いで、住民ボランティアや近隣の助け合いがこれにあたる。住民ボランティアが要支援者のごみ出しを手伝うのは、この互助である。
他の選択肢は区分が異なる。生活保護は税を財源とする公助、住民が自分で体重を測るのは自助、介護保険サービスの利用は社会保険による共助である。
- 1
高齢者が生活保護を受けること不正解
生活保護は税を財源とする公的支援であり、公助にあたる。
- 2
住民が定期的に体重測定すること不正解
住民が自ら体重測定を行うのは自助にあたり、互助ではない。
- 3
要介護者が介護保険サービスを利用すること不正解
介護保険サービスの利用は制度化された相互扶助である共助にあたる。
- 4
住民ボランティアが要支援者の家のごみを出すこと正解
住民ボランティアによる要支援者への手助けは、制度に基づかない自発的な支え合いであり、互助にあたる。
📚 ここも一緒におさえておこう
自助・互助・共助・公助は、具体例を入れ替えて問われる。お金の出どころで見分けよう。 自分の財布なら自助、お金のやりとりのない善意なら互助、保険料なら共助、税金なら公助である。 地域包括ケアシステムは、おおむね30分以内に必要なサービスが提供される日常生活圏域(中学校区が目安)を単位に、住まい・医療・介護・介護予防・生活支援を一体的に提供する仕組みである。
| 区分 | 費用負担の性格 | 具体例 |
|---|---|---|
| 自助 | 自分で負担する | 健康管理、市場サービスの購入、セルフケア |
| 互助 | 制度化されていない自発的な支え合い | 住民ボランティア、近隣の助け合い、当事者・家族の会 |
| 共助 | 社会保険という制度化された相互扶助 | 介護保険サービス、医療保険による給付 |
| 公助 | 税(公費)による公的支援 | 生活保護、人権擁護、虐待対策、公衆衛生 |
参考: 地域包括ケアシステムに関する厚生労働省の資料
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について