第107回 看護師国家試験 午前 問73 解説
📝 問題
糖尿病の合併症のうち、健康日本21(第二次)の目標に含まれるのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 健康日本21(第二次)の目標に含まれる糖尿病合併症は腎症(糖尿病性腎症)である。
健康日本21(第二次)では糖尿病対策として複数の目標が掲げられ、その中に「糖尿病性腎症による年間新規透析導入患者数の減少」が位置づけられている。 糖尿病性腎症は透析導入の原因疾患の第1位で、生活の質(QOL)への影響も医療費の負担も大きいことから重点課題とされた。 数値目標に挙げられている合併症は腎症だけである。
糖尿病分野の目標はほかに、治療継続者の割合の増加、血糖コントロール指標(HbA1c)が不良な者の割合の減少、有病者の増加の抑制がある。
健康日本21は2024年度から第三次に移り、糖尿病性腎症による新規透析導入患者数の減少はそこでも目標として引き継がれている。
- 1
腎症正解
健康日本21(第二次)は糖尿病性腎症による新規透析導入患者数の減少を目標に掲げている。
- 2
感染症不正解
感染症は糖尿病で起こりやすいが、健康日本21(第二次)の糖尿病合併症の数値目標には挙げられていない。
- 3
網膜症不正解
網膜症は重要な合併症だが、健康日本21(第二次)で目標に挙げられている合併症は腎症である。
- 4
神経障害不正解
神経障害は三大合併症の一つだが、健康日本21(第二次)の目標項目には含まれていない。
- 5
血行障害不正解
血行障害(足病変など)は重要だが、健康日本21(第二次)で合併症の目標に挙げられているのは腎症である。
📚 国試でよく狙われるところ
糖尿病の合併症は、細い血管の障害(三大合併症)と太い血管の障害に分けて問われる。起こる順番と、どの合併症が予防の目標に挙げられているかを結びつけて覚えよう。
- 糖尿病の三大合併症は神経障害 → 網膜症 → 腎症の順に現れやすい(「し・め・じ」)
- 糖尿病性腎症は透析導入の原因疾患の第1位で、次いで腎硬化症・慢性糸球体腎炎が多い
- 糖尿病網膜症は自覚症状が乏しいまま進行するため、血糖コントロールの良否にかかわらず定期的な眼底検査が欠かせない
- 大血管症として心筋梗塞・脳梗塞・末梢動脈疾患があり、足病変の予防にはフットケアが重要である
参考: 厚生労働省「健康日本21(第二次)」
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について