第107回 看護師国家試験 午前 問63 解説
📝 問題
要介護2と認定された高齢者の在宅療養支援において、支援に関与する者とその役割の組合せで適切なのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 訪問看護師が日常生活動作(ADL)の向上のための訓練を担うのが適切である。
在宅療養の支援では、職種ごとに担う役割が決まっている。 訪問看護師は療養上の世話と診療の補助を行う職種で、その一環として日常生活動作(ADL)の維持・向上のための機能訓練(リハビリテーション)も担う。
他の3つは、職種と役割が入れ替わっている。 計画をつくるのは介護支援専門員、生活援助や身体介護は訪問介護員、運動機能の評価は理学療法士が担う。
- 1
介護支援専門員 ── 家事の援助不正解
介護支援専門員はケアプラン作成やサービス調整を担い、家事援助を直接行うのは訪問介護員である。
- 2
市町村保健師 ── 居宅サービス計画書の作成不正解
居宅サービス計画書(ケアプラン)を作成するのは介護支援専門員であり、市町村保健師ではない。
- 3
訪問看護師 ── 日常生活動作(ADL)の向上のための訓練正解
訪問看護師は療養上の世話・診療の補助の一環として、日常生活動作の向上のための機能訓練を行う。
- 4
訪問介護員 ── 運動機能の評価不正解
運動機能の専門的評価は理学療法士などが担い、訪問介護員は身体介護・生活援助が役割である。
📚 混同しやすいので注意
在宅の職種は、名前と役割を入れ替えて問われる。誰が計画を立て、誰が体に触れ、誰が評価するのかで分けて覚えよう。 居宅サービス計画は介護支援専門員が作成するのが一般的だが、本人や家族が自ら作成すること(セルフケアプラン)も制度上は認められている。
| 職種 | 主な役割 |
|---|---|
| 介護支援専門員(ケアマネジャー) | 居宅サービス計画(ケアプラン)の作成、サービス事業者との連絡調整、給付管理 |
| 訪問看護師 | 病状観察、療養上の世話、医療処置(診療の補助)、機能訓練、家族への指導 |
| 訪問介護員(ホームヘルパー) | 身体介護(食事・排泄・入浴の介助)と生活援助(調理・掃除・買い物) |
| 理学療法士・作業療法士 | 運動機能・生活動作の評価と訓練、住宅改修や福祉用具の助言 |
| 市町村保健師 | 地域住民の健康相談・保健指導、地域全体の健康課題への対応 |
参考: 厚生労働省「介護保険制度の概要」
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について