第107回 看護師国家試験 午前 問42 解説

📝 問題

生活習慣が発症に関連している疾患はどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ 生活習慣(喫煙)が発症に関連する疾患は肺気腫(COPD)である。

肺気腫は慢性閉塞性肺疾患(COPD)の主要な病態で、最大の危険因子は喫煙であり、生活習慣が発症に強く関連する。

1型糖尿病は自己免疫による膵β細胞破壊が主体で生活習慣とは基本的に無関係(生活習慣が関連するのは2型糖尿病)、肥大型心筋症は遺伝子変異が主因、重症筋無力症はアセチルコリン受容体に対する自己抗体による自己免疫疾患であり、いずれも生活習慣が発症要因とはいえない。

肺気腫とは

たばこの煙などで肺胞の壁が壊れ、息を吐き出しにくくなった状態。慢性閉塞性肺疾患(COPD)の代表的な病態。

  • 1

    肺気腫正解

    肺気腫(COPD)は、喫煙という生活習慣が最大の発症要因である。

  • 2

    1型糖尿病不正解

    1型糖尿病は自己免疫による膵β細胞破壊が主因で、生活習慣とは基本的に関連しない(2型が生活習慣関連)。

  • 3

    肥大型心筋症不正解

    肥大型心筋症は遺伝子変異を主因とする疾患であり、生活習慣が発症に関連するとはいえない。

  • 4

    重症筋無力症不正解

    重症筋無力症はアセチルコリン受容体に対する自己抗体による自己免疫疾患で、生活習慣とは関連しない。

📚 混同しやすいので注意

生活習慣病かどうかは、1型糖尿病と2型糖尿病を入れ替えて問われる。原因が自己免疫か生活習慣かで見分けよう。 生活習慣が関与する主な疾患は2型糖尿病、脂質異常症、高血圧、COPD・肺癌(喫煙)、虚血性心疾患、脳血管疾患、アルコール性肝障害、歯周病など。 1型糖尿病・肥大型心筋症・重症筋無力症はいずれも生活習慣病ではなく、自己免疫や遺伝子の異常が原因である。

1型糖尿病と2型糖尿病
項目1型2型
成因自己免疫などによる膵β細胞の破壊インスリン分泌低下とインスリン抵抗性(遺伝+生活習慣)
発症年齢小児から若年に多い中高年に多い
体型やせ型が多い肥満を伴うことが多い
発症の仕方比較的急激でケトアシドーシスを来しやすい緩徐で無症状のことが多い
治療インスリン注射が必須食事・運動療法、経口薬、必要に応じインスリン

参考: 系統看護学講座 成人看護学 呼吸器

出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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