第107回 看護師国家試験 午前 問34 解説
📝 問題
検査に用いる器具(別冊No.1 ①〜④)を別に示す。Weber(ウェーバー)試験に用いるのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ Weber(ウェーバー)試験に用いるのは、振動させて頭部に当てる音叉である。
Weber(ウェーバー)試験は難聴の左右差を調べる検査である。振動させた音叉を前額部の正中や頭頂に当て、左右どちらの耳で強く聞こえるかをみる。 伝音難聴では患側で、感音難聴では健側で強く聞こえる。
本問は別冊No.1に示された4つの器具のうち、音叉を選ぶ形式である。 Rinne(リンネ)試験も同じ音叉を用いる検査で、骨から伝わる音(骨導)と空気を伝わる音(気導)の聞こえ方を比べる。音叉は耳鼻科の基本的な器具である。
音叉とは
Uの字の形をした金属の器具。たたくと決まった高さの音で振動し、その振動を骨や空気に伝えて聞こえ方を調べる。
- 1
①正解
Weber(ウェーバー)試験に用いる音叉である。
- 2
②不正解
Weber(ウェーバー)試験に用いるのは音叉である。この器具は本問の正答とされていない。
- 3
③不正解
難聴の左右差は、振動させた音叉を前額部正中や頭頂に当てて調べる。この器具は本問の正答とされていない。
- 4
④不正解
Weber(ウェーバー)試験もRinne(リンネ)試験も音叉を用いる。この器具は本問の正答とされていない。
📚 混同しやすいので注意
難聴は、伝音か感音かで検査結果の出方が入れ替わる。障害される部位と結果をセットで覚えよう。 伝音難聴は外耳・中耳の障害(耳垢栓塞、鼓膜穿孔、中耳炎、耳硬化症)で起こる。 感音難聴は内耳から後迷路の障害(老人性難聴、突発性難聴、メニエール病、音響外傷、ストレプトマイシンなどの薬剤性)で起こる。
| 検査 | 方法 | 伝音難聴 | 感音難聴 |
|---|---|---|---|
| Weber試験 | 音叉を前額部正中や頭頂に当てる | 患側で強く聞こえる | 健側で強く聞こえる |
| Rinne試験 | 乳様突起(骨導)と外耳道(気導)で聞こえを比べる | 骨導>気導(陰性) | 気導>骨導(陽性だが全体に低下) |
参考: 系統看護学講座 成人看護学 耳鼻咽喉
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について