第107回 看護師国家試験 午前 問26 解説
📝 問題
健常な成人の血液中にみられる細胞のうち、核が無いのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 健常成人の血液細胞で核が無いのは赤血球である。
成熟した赤血球は、分化の過程で核を失う(脱核する)。核が無いぶんヘモグロビンを多く含むことができ、酸素を運ぶのに適した両凹円板状の形をとる。 血小板も核を持たないが、こちらは細胞そのものではなく巨核球の細胞質断片である。
単球・好中球・リンパ球はいずれも白血球で、核を持つ。 「赤血球=無核・ヘモグロビン・酸素運搬」を軸に、白血球は有核で免疫、血小板は無核の細胞断片で止血、と整理しておく。
巨核球とは
骨髄にある非常に大きな細胞。この細胞の細胞質がちぎれて血小板になる。
- 1
単球不正解
単球は白血球の一種で核を持つ有核細胞である。
- 2
好中球不正解
好中球は核(分葉核)を持つ白血球である。
- 3
赤血球正解
成熟した赤血球は脱核して核を持たない。
- 4
リンパ球不正解
リンパ球は核を持つ白血球である。
📚 ここも一緒におさえておこう
血球は、どこで作られ・どれくらい生きて・どんな数でいるのかがまとめて問われる。産生の場所と基準値を対にして覚えよう。 赤血球は骨髄で作られ、腎臓から出るエリスロポエチンが産生を促す。 寿命を終えた赤血球は主に脾臓で壊される。このときヘモグロビンはビリルビンへ変わり、黄疸の原因物質になる。 腎不全で腎性貧血が起こるのは、このエリスロポエチンが足りなくなるためである。
- 基準値の目安=赤血球 男性約450〜550万/μL・女性約380〜480万/μL、白血球約4,000〜9,000/μL、血小板約15〜35万/μL。
- 白血球分画で最も多いのは好中球、次いでリンパ球である。
| 血球 | 核 | 寿命の目安 | 主な働き |
|---|---|---|---|
| 赤血球 | なし(脱核している) | 約120日 | ヘモグロビンによる酸素運搬 |
| 白血球 | あり | 数時間〜数日(リンパ球は長い) | 生体防御・免疫 |
| 血小板 | なし(巨核球の細胞質断片) | 約10日 | 止血(一次止血) |
参考: 人体の構造と機能 血液細胞
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について