第106回 看護師国家試験 午後 問66 解説
📝 問題
公的年金制度について正しいのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 公的年金の主要な財源は、加入者と事業主が納める保険料である。
公的年金は、20歳以上60歳未満で国内に住むすべての人が加入する国民皆年金のしくみで、入るかどうかを自分で選ぶことはできない。 財源の柱は加入者と事業主が納める保険料で、これに国庫負担(税金)と積立金の運用収入が加わる。基礎年金の給付費の2分の1は国が負担する。
お金の流れは、いま働いている世代が納めた保険料をそのときの高齢者の年金にあてる賦課方式が基本である。自分の積み立てを自分で受け取る形ではなく、世代と世代で支え合うしくみになっている。
学生には保険料の納付を先へ延ばせる学生納付特例があるが、これは免除ではなく猶予である。生活保護を受けても年金の支給は続き、受け取った年金の分だけ保護費が減る。
賦課方式とは
いま働いている世代が納めた保険料を、そのときの高齢者の年金にあてる方式。自分の積み立てを自分で受け取る積立方式と対になる。
- 1
学生は申請によって納付が免除される。不正解
学生納付特例は、保険料の納付を社会人になるまで先へ延ばす猶予の制度である。10年以内に追納しないと、その期間は年金額に反映されない。
- 2
生活保護を受けると支給が停止される。不正解
生活保護を受けても年金は支給される。受け取った年金は収入として扱われ、その分だけ保護費が減る。
- 3
保険料が主要財源である。正解
公的年金を支えるお金の大半は、加入者と事業主が納める保険料でまかなわれている。
- 4
任意加入である。不正解
20歳以上60歳未満で国内に住む人は全員が加入する。国民皆年金とよばれるのはこのため。
- 5
積立方式である。不正解
現役世代の保険料をそのときの高齢者の給付にあてる賦課方式が基本である。
📚 国試でよく狙われるところ
公的年金は「誰が入るか」と「いつからいくら受け取れるか」が問われる。数字は年齢と年数で覚えよう。
- 国民年金の被保険者は3種類あり、自営業者や学生が第1号、会社員・公務員が第2号、第2号に扶養される配偶者が第3号にあたる
- 老齢基礎年金を受け取るために必要な保険料の納付済み期間などは、あわせて10年(受給資格期間)
- 受け取り始めるのは原則65歳で、60歳まで早めると減額、75歳まで遅らせると増額になる
参考: 厚生労働省「年金制度の仕組みと考え方」/日本年金機構「国民年金保険料の学生納付特例制度」
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について