第106回 看護師国家試験 午後 問46 解説
📝 問題
平成24年(2012年)の就業構造基本調査における65歳以上75歳未満の高齢者の就業について正しいのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 65歳以上75歳未満で働いている人のうち、非正規の職員・従業員が占める割合は成人期より高い。
定年でいったん仕事を離れた高齢者は、再雇用や短時間勤務という形で働き直すことが多い。 そのため働いている高齢者の多くはパート・アルバイト・嘱託・契約社員で、非正規の職員・従業員の割合が成人期より高くなる。
他の選択肢は割合の見当が違う。 平成24年(2012年)の就業構造基本調査では、65〜69歳で働いている人の割合は男性49.0%・女性29.8%で、70〜74歳ではさらに低い。 働いている人より働いていない人のほうが多く、その働いていない人の多くは就業を希望していない。
高齢者の就業はその後も増え続け、令和6年(2024年)の労働力調査では65〜69歳の労働力人口比率が54.9%になっている。
有業率とは
ふだん収入を得るための仕事をしている人(有業者)が、15歳以上の人口に占める割合。就業構造基本調査で使う指標。
- 1
女性では就業している者の割合は40%以上である。不正解
平成24年(2012年)の女性の有業率は65〜69歳で29.8%、70〜74歳で18.0%で、いずれも40%に届かない。
- 2
就業していない者よりも就業している者の割合が多い。不正解
この年代の有業率は男性でも5割に満たず、働いていない人のほうが多い。
- 3
就業していない者のうち40%以上が就業を希望している。不正解
働いていない高齢者のうち就業を希望する人は少数で、4割には届かない。
- 4
就業している者のうち非正規職員・従業員の割合は成人期より多い。正解
定年後は再雇用や短時間勤務が中心になるため、働いている高齢者は非正規の職員・従業員の割合が高い。
📚 国試でよく狙われるところ
高齢者の就業は、割合の大小を入れ替えて問われる。「働いている人は半数に満たない」「働くなら非正規が中心」の2つを対にして覚えよう。
- 65〜69歳の雇用者に占める非正規の割合は令和6年(2024年)で男性67.8%・女性83.2%で、女性のほうが高い
- 高年齢者雇用安定法は企業に65歳までの雇用確保を義務づけ、70歳までの就業機会の確保を努力義務としている
参考: 総務省「就業構造基本調査」/内閣府「高齢社会白書」
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について