第106回 看護師国家試験 午後 問24 解説
📝 問題
一次救命処置時の成人への胸骨圧迫の深さで適切なのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 成人への胸骨圧迫は、胸が約5cm沈み、6cmを超えない深さで行う。
成人の胸骨圧迫は、胸骨の下半分を約5cm沈むまで押し、6cmを超えないようにする。 浅いと心臓から血液を押し出せず、深すぎると肋骨や胸の中の臓器を傷つける。 テンポは1分間に100〜120回で、押したあとは胸が元の高さまで戻るのを待つ。中断はできるだけ短くする。
呼吸は10秒以内に確かめ、しゃくり上げるような死戦期呼吸しかないときも心停止として扱い、すぐに胸骨圧迫を始める。
死戦期呼吸とは
心停止の直後にみられる、しゃくり上げるような不規則な呼吸。息をしているように見えても、実際には空気は入っていない。
- 1
2〜3cm不正解
2〜3cmでは胸壁がたわむだけで力が心臓まで届かず、血液を送り出せない。
- 2
5〜6cm正解
成人の圧迫の深さは胸が約5cm沈む程度で、6cmを超えてはいけない。
- 3
8〜9cm不正解
8〜9cmは深すぎ、肋骨骨折や心臓・肝臓の損傷を招く。
- 4
11〜12cm不正解
11〜12cmは成人の胸の厚みの半分を超える深さで、胸の中の臓器を強く傷つける。
📚 国試でよく狙われるところ
一次救命処置は、動く順番がそのまま問われる。反応の確認から胸骨圧迫までを一続きで覚えよう。
| 手順 | 要点 |
|---|---|
| ①反応をみる | 周囲の安全を確かめてから、肩をたたいて呼びかける |
| ②応援を呼ぶ | 大声で助けを求め、119番通報とAEDの手配を頼む |
| ③呼吸をみる | 10秒以内に胸と腹の動きをみる |
| ④胸骨圧迫を始める | 強く速く押す。人工呼吸ができるなら30対2で組み合わせる |
| ⑤AEDを使う | 届いたらすぐ電源を入れ、音声の指示に従う |
参考: 日本蘇生協議会「JRC蘇生ガイドライン」(一次救命処置)/標準的な救急看護学(心肺蘇生)
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について