第106回 看護師国家試験 午前 問87 解説
📝 問題
Aさん(30歳、女性)。月経周期は28日型で規則的である。5日間月経があり、現在、月経終了後14日が経過した。この時期のAさんの状態で推定されるのはどれか。2つ選べ。
✅ 正解
1・2
💡 解説
✅ 月経終了後14日が経過した時点では排卵はすでに終わっており、乳房の緊満感が出やすい。
月経周期は、月経が始まった日を1日目と数える。この人は月経が5日間続き、その終了から14日たっているので、周期の19日目にあたる。 排卵は次の月経の14日前に起こるので、28日型なら14日目が排卵日になる。19日目は排卵を過ぎた黄体期である。 黄体期はプロゲステロンが増える時期で、乳腺が張って乳房の緊満感が出る。
他の選択肢は、排卵より前の時期にあてはまる。子宮内膜が厚くなる増殖期は月経終了から排卵までで、19日目の内膜はすでに分泌期に入っている。基礎体温が低温相なのも排卵前までで、排卵後は高温相へ移る。子宮頸管の粘液が増えて糸を引くのは排卵の直前の変化である。
- 1
排卵後である。正解
周期19日目は、28日型なら14日目ごろの排卵を過ぎたあとにあたる。
- 2
乳房緊満感がある。正解
黄体期はプロゲステロンが増え、乳腺が発達して乳房の緊満感や痛みが出やすい。
- 3
子宮内膜は増殖期である。不正解
増殖期は月経終了から排卵までである。19日目の子宮内膜は分泌期に入り、受精卵を迎える準備をしている。
- 4
基礎体温は低温相である。不正解
排卵を境に基礎体温は高温相へ移る。19日目は高温相の途中にあたる。
- 5
子宮頸管の粘液量が増加する。不正解
頸管粘液が増えて透明になり糸を引くのは排卵の直前である。排卵後は量が減り、粘りが強くなる。
📚 丸暗記より仕組みで覚えよう
月経周期は、日数・ホルモン・基礎体温を組み合わせて問われる。「排卵は次の月経の14日前」を軸にすると全部つながる。
| 時期 | 日数の目安 | 体に起こること |
|---|---|---|
| ①月経期 | 1〜5日目 | 子宮内膜がはがれて出血する |
| ②増殖期(卵胞期) | 6〜13日目 | エストロゲンが増えて内膜が厚くなる。基礎体温は低温相 |
| ③排卵 | 14日目ごろ | 頸管粘液が増えて透明になり、糸を引く |
| ④分泌期(黄体期) | 15〜28日目 | プロゲステロンが増えて基礎体温は高温相。乳房が張る |
参考: 系統看護学講座 母性看護学
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について