第106回 看護師国家試験 午前 問70 解説
📝 問題
特定行為に係る看護師の研修制度に関して正しいのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 特定行為は診療の補助にあたる。
特定行為は、医師があらかじめ作る手順書にもとづいて看護師が行う診療の補助である。 看護師が新たに医行為をできるようにする制度ではなく、これまでも診療の補助に含まれてきた行為のうち、とくに高度な判断が要るものを取り出して研修を義務づけた仕組みである。
制度は保健師助産師看護師法に定められ、平成27年(2015年)10月に始まった。 研修を行うのは厚生労働大臣が指定した研修機関で、対象は38行為・21区分である。
残る3つは、指定する人・必要な経験年数・根拠となる法律をそれぞれ取り違えている。
手順書とは
医師があらかじめ作る指示書。対象の患者や病状の範囲、行ってよい診療の補助の内容が書かれており、看護師はこれに沿って特定行為を行う。
- 1
特定行為は診療の補助行為である。正解
看護師が新たにできるようになる医行為ではなく、もとから診療の補助に含まれていた行為である。
- 2
研修は都道府県知事が指定する研修機関で実施する。不正解
研修機関を指定するのは厚生労働大臣である。
- 3
研修を受けるには10年以上の実務経験が必要である。不正解
受講に必要な実務経験の年数は法令に定められていない。実際には一定の臨床経験を積んだ看護師が受講している。
- 4
看護師等の人材確保の促進に関する法律に定められている。不正解
根拠は保健師助産師看護師法である。看護師等の人材確保の促進に関する法律は、人材の確保や資質の向上を定めた別の法律である。
📚 国試でよく狙われるところ
特定行為研修は、手順書の中身・指定する人・根拠となる法律を入れ替えて問われる。誰が何を決めるのかを対にして覚えよう。
- 手順書には、対象となる患者・病状の範囲・行ってよい診療の補助の内容・医師へ報告する時期などを、医師があらかじめ書いておく。
- 制度の根拠は保健師助産師看護師法で、同じ法律に看護師の免許・業務独占・守秘義務も定められている。
- 看護師等の人材確保の促進に関する法律は、ナースセンターの設置や離職時の届出を定めた別の法律である。
参考: 保健師助産師看護師法/厚生労働省「特定行為に係る看護師の研修制度」
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について