第106回 看護師国家試験 午前 問18 解説
📝 問題
自力での摂取が困難な臥床患者の食事介助で適切なのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 自力で食べられない臥床患者には、食事の内容が見える位置に食器を置く。
食事の介助では、何をどれだけ食べるのかが本人に見えていることが出発点になる。見えていれば次に口へ入るものが分かって身構えられ、唾液も出て飲み込む準備が整う。 食器は患者の目線に入る位置に置き、次に何を運ぶかを一口ごとに伝える。
他の3つは誤嚥につながる。水分は控えず、姿勢は仰臥位のままにせず、スプーンは上からではなく下から運ぶ。
- 1
水分摂取の介助を控える。不正解
水分は食べ物をまとめ、口やのどを潤して飲み込みを助ける。むせるときは量を減らすのではなく、とろみをつけて飲み込みやすくする。
- 2
仰臥位の姿勢を保持するよう介助する。不正解
逆。仰臥位のままでは食べ物が気管へ入りやすい。上体を起こし、あごを引いた姿勢にする。
- 3
食事内容が見える位置に食器を配置する。正解
食事が見えると次に口へ入るものが分かり、唾液が出て飲み込む準備が整う。食欲にもつながる。
- 4
患者の下顎が上がるよう上方からスプーンで介助する。不正解
上方から運ぶと下顎が上がって頸部が伸展し、気道がまっすぐ開いて誤嚥しやすくなる。スプーンは目線より下から水平に運ぶ。
📚 国試でよく狙われるところ
食事介助は「どの姿勢で、どこからスプーンを運ぶか」がそのまま問われる。あごを引く姿勢を軸に、姿勢・一口量・食後の対応を1組で覚えよう。
- 上体を起こし、あごを引いた姿勢にする。あごが上がると気道が開いて誤嚥しやすい
- スプーンは目線より下から運び、一口量は少なめにする
- 食後は30分以上座位を保ち、口腔ケアで食べ物の残りを取り除く
参考: 系統看護学講座 基礎看護技術
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について