第106回 看護師国家試験 午前 問13 解説
📝 問題
胸痛を訴えるのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 胸痛を訴えるのは急性心筋梗塞である。
急性心筋梗塞は、冠状動脈が詰まって心筋に血液が届かなくなる病気で、前胸部の締めつけられるような痛みが30分以上続く。 狭心症の痛みが数分でおさまるのに対し、心筋梗塞は安静にしてもニトログリセリンを使っても治まらない。
痛みは左肩・左腕・下顎(あご)・みぞおちへ広がることがあり、これを放散痛という。 高齢者や糖尿病のある人では痛みを感じにくく、息切れや吐き気だけのこともある。
放散痛とは
痛みのもとになっている場所から離れたところに感じる痛み。心筋梗塞では左肩や下顎に出ることがある。
- 1
髄膜炎不正解
髄膜炎では発熱・激しい頭痛・嘔吐と、項部硬直がみられる。
- 2
腎結石不正解
腎結石は、わき腹から背中にかけての激しい痛みと血尿が特徴である。
- 3
急性心筋梗塞正解
冠状動脈が詰まり、前胸部の強い痛みが30分以上続く。
- 4
Ménière〈メニエール〉病不正解
Ménière(メニエール)病は、回転するめまい・耳鳴り・難聴をくり返す内耳の病気である。
📚 国試でよく狙われるところ
胸痛は、続く時間と広がり方から原因を選ばせる形で出る。「30分以上・安静で治まらない=心筋梗塞」を軸にして、ほかの突然の胸痛と比べよう。
- 急性大動脈解離は、引き裂かれるような激痛が突然起こり、背中へ移動する
- 自然気胸は突然の胸痛と息苦しさで起こり、背の高いやせ型の若い男性に多い
- 肺血栓塞栓症は、長く動かずにいた後の突然の胸痛と息切れで疑う
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について