第105回 看護師国家試験 午後 問79 解説
📝 問題
在胎40週0日、体重3,011 gで出生した男児。出生後1分、呼吸数60/分、心拍数140/分であった。四肢を屈曲させ、刺激に対して啼泣している。体幹はピンク色、四肢にはチアノーゼがみられる。この男児の1分後のApgar〈アプガー〉スコアはどれか。
✅ 正解
5
💡 解説
✅ 皮膚色だけが1点で、この男児のApgarスコアは9点である。
Apgar(アプガー)スコアは、心拍数・呼吸・筋緊張・刺激への反応・皮膚色の5項目をそれぞれ0〜2点で採点し、10点満点で表す。
この児を項目ごとに当てはめる。 ・心拍数140/分=100/分以上あるので2点 ・呼吸数60/分で啼泣している=2点 ・四肢を屈曲させている=生まれたばかりの児の正常な姿勢で、筋緊張は保たれているので2点 ・刺激で啼泣する=2点 ・体幹はピンク色だが四肢にチアノーゼ=1点
合計は9点になる。 四肢だけのチアノーゼは生後まもない児にはよくみられる所見で、8点以上を正常と判断する。
- 1
1点不正解
0〜3点は重症仮死にあたり、心拍が弱く自発呼吸もほとんどない状態。この児は泣いて手足も動かしている。
- 2
3点不正解
3点も重症仮死の範囲で、ただちに蘇生を始める点数。2点の項目が4つあるこの児には当てはまらない。
- 3
5点不正解
4〜7点は軽症仮死で、呼吸が弱いか筋緊張が乏しい状態を指す。この児は啼泣し四肢を屈曲させている。
- 4
7点不正解
7点は軽症仮死の上限で、10点から3点分を失った状態。この児で点が下がったのは皮膚色の1点だけである。
- 5
9点正解
皮膚色が1点、ほかの4項目が2点で合計9点。8点以上なので正常と判断する。
📚 国試でよく狙われるところ
Apgarスコアは生後1分と5分の2回つけ、5分値のほうが予後とよく対応する。 合計点だけでなく、何点なら仮死かまで問われる。点数と判定を対にして覚えよう。
- 8〜10点=正常
- 4〜7点=第1度仮死(軽症仮死)
- 0〜3点=第2度仮死(重症仮死)
| 項目 | 0点 | 1点 | 2点 |
|---|---|---|---|
| 心拍数 | なし | 100/分未満 | 100/分以上 |
| 呼吸 | なし | 弱々しい泣き声・不規則 | 強く泣く |
| 筋緊張 | だらりとしている | 四肢をわずかに曲げるだけ | 四肢を屈曲させ活発に動かす |
| 刺激への反応 | 反応しない | 顔をしかめる | 泣く・咳やくしゃみ |
| 皮膚色 | 全身が蒼白かチアノーゼ | 体幹はピンク・四肢はチアノーゼ | 全身がピンク |
参考: 標準的な母性看護学・新生児看護(Apgarスコアの評価項目と判定)
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について