第105回 看護師国家試験 午後 問77 解説

一般健康支援と社会保障制度✔ 監修済み

📝 問題

乳児の髄膜炎などを抑制するため、平成25年(2013年)に定期接種に導入されたのはどれか。

✅ 正解

5

💡 解説

✅ 乳児の細菌性髄膜炎を防ぐために平成25年(2013年)に定期接種へ加えられたのは、インフルエンザ菌b型ワクチンである。

平成25年(2013年)4月、インフルエンザ菌b型(Hib〈ヒブ〉)ワクチンは小児用肺炎球菌ワクチン・子宮頸がん予防ワクチンとともに定期接種に加えられた。 それまで乳幼児の細菌性髄膜炎の多くはHibが原因で、定期接種になったあと患者はほとんどみられなくなった。

残りは導入の時期か対象が合わない。日本脳炎ワクチンと麻しん風しん混合ワクチンは以前から定期接種にあり、平成25年に新しく入ったものではない。ロタウイルスワクチンが定期接種になったのは令和2年(2020年)10月、インフルエンザワクチンは乳児では任意接種である。

現在は、四種混合ワクチンにHibを加えた五種混合ワクチンが令和6年(2024年)4月から使われており、接種の回数がまとめられた。

Hib〈ヒブ〉とは

インフルエンザ菌b型のこと。名前は似ているが、かぜのインフルエンザウイルスとは別の細菌で、乳幼児の髄膜炎や喉頭蓋炎を起こす。

  • 1

    日本脳炎ワクチン不正解

    日本脳炎ワクチンは以前から定期接種にあり、3歳からの接種が基本になる。

  • 2

    ロタウイルスワクチン不正解

    ロタウイルスワクチンは乳児の重い胃腸炎を防ぐ飲むワクチンで、定期接種になったのは令和2年(2020年)10月。

  • 3

    インフルエンザワクチン不正解

    インフルエンザワクチンは乳幼児では任意接種。定期接種の対象は65歳以上などに限られる。

  • 4

    麻しん風しん混合ワクチン不正解

    麻しん風しん混合ワクチンは1歳と小学校入学前の2回打つ定期接種で、髄膜炎を防ぐためのものではない。

  • 5

    Hib(Haemophilus influenzae type b)ワクチン正解

    乳幼児の細菌性髄膜炎の主な原因菌を防ぐワクチンで、平成25年(2013年)4月に定期接種となった。

📚 国試でよく狙われるところ

予防接種は、定期接種か任意接種か、そして何のために打つのかを入れ替えて問われる。A類とB類の目的の違いで束ねて覚えよう。

  • A類疾病は集団の流行を防ぐのが目的で、原則公費負担。五種混合・BCG・麻しん風しん混合・水痘・日本脳炎・ロタウイルスなどが入る
  • B類疾病は個人の重症化を防ぐのが目的で、65歳以上のインフルエンザと肺炎球菌が代表
  • 令和6年(2024年)4月からは、四種混合にHibを加えた五種混合ワクチンを使う

参考: 予防接種法/厚生労働省「予防接種法に基づく定期接種の実施について」

出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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