第105回 看護師国家試験 午後 問39 解説
📝 問題
臥床患者の安楽な体位への援助として適切なのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 仰臥位では膝の下に枕を入れ、膝を軽く曲げると安楽になる。
仰臥位で膝を伸ばしきると腰が反り、腰背部の筋が突っ張る。 膝の下に枕を入れて膝を軽く曲げると、腰の反りがゆるんで緊張がとれる。
他の3つは体に負担をかける。同じ体位を続けると同じ場所に圧がかかり続け、褥瘡の危険が高まる。体位変換は2時間以内を目安に行う。側臥位で両腕を胸の前で組むと胸が広がらず呼吸がしにくい。腹臥位で下腿全体を上げると、膝が屈曲したまま固定されて負担になる。
体圧分散寝具とは
体重を広い面で受けて、一か所に集まる圧を減らすマットレスやクッション。褥瘡を防ぐために使う。
- 1
同一体位を5時間程度保持する。不正解
同じ体位を続けると同じ部位に圧がかかり続ける。体位変換は2時間以内を目安に行い、体圧分散寝具を使うときは間隔を延ばせる。
- 2
仰臥位では膝の下に枕を入れる。正解
膝の下に枕を入れると膝が軽く曲がり、腰の反りがゆるむ。腰背部の筋の緊張がとれて安楽になる。
- 3
側臥位では両腕を胸の前で組む。不正解
側臥位では上側の腕を体の前に出し、枕やクッションに乗せる。胸の前で組むと胸郭が広がらず呼吸がしにくい。
- 4
腹臥位では下腿を挙上する。不正解
腹臥位では足関節が底屈しないよう、足首の下に薄い枕を入れて足趾がベッドに当たらないようにする。下腿全体を上げると膝が曲がったまま固定され、膝と腰に負担が残る。
📚 ここも一緒におさえておこう
安楽な体位は、どこに枕を入れるかで問われる。関節を軽く曲げて支える面を広くとる、が共通の原則である。
- 支える面(支持基底面)を広くとると体が安定し、姿勢を保つための筋の力が要らなくなる
- 関節は伸ばしきらず、軽く曲げた位置で枕やクッションに乗せる
- 側臥位では背中に枕を当てて支え、上側の腕と脚の下にも枕を入れて体のねじれを防ぐ
参考: 系統看護学講座 基礎看護技術/褥瘡予防・管理ガイドライン
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について