第105回 看護師国家試験 午後 問24 解説
📝 問題
鼻腔内の吸引で正しいのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 鼻腔内の吸引では吸引チューブを回転させながら引き抜く。
吸引チューブの先が一か所の粘膜に吸いつくと、そこを傷つけて出血させる。 回転させながらゆっくり引き抜くと、吸引の力が一点に集中せず、分泌物も広くとれる。
1回の吸引は10〜15秒以内にとどめる。長く続けると酸素が足りなくなり、低酸素や不整脈を招く。
- 1
無菌操作で行う。不正解
鼻腔や口腔はもともと細菌がいる場所なので、清潔操作で行う。無菌操作が必要なのは気管内吸引である。
- 2
吸引圧をかけた状態で吸引チューブを挿入する。不正解
逆。挿入するときは吸引圧をかけず、目的の深さに届いてから圧をかける。圧をかけたまま入れると粘膜を傷つけ、必要な酸素まで吸い出してしまう。
- 3
鼻翼から一定の距離で固定して吸引する。不正解
同じ位置で止めたままにすると、その一点の粘膜に吸いつく。チューブは固定せず、少しずつ引き抜きながら吸引する。
- 4
吸引チューブを回転させながら吸引する。正解
チューブを回すことで吸引の力が一点に集中せず、粘膜を傷つけずに分泌物をとれる。
📚 国試でよく狙われるところ
吸引は、圧と時間の数値と、いつ圧をかけるかが問われる。「入れるときは圧をかけない、出すときに回しながら」と動作で覚えよう。
- 成人の吸引圧は20kPa(150mmHg)を超えないようにする
- 鼻腔から入れるのは咽頭まで。抵抗があれば無理に進めない
- 吸引の前後でSpO2と呼吸の様子を確かめ、続けるときは呼吸が整うのを待つ
参考: 日本呼吸療法医学会 気管吸引ガイドライン/系統看護学講座 基礎看護技術
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について