第105回 看護師国家試験 午前 問42 解説
📝 問題
冷罨法の目的はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 冷罨法は、局所の炎症をおさえる目的で行う。
冷罨法は、患部を冷やして血管を収縮させ、その場所の血流を減らす方法である。 熱感・腫れ・痛みがやわらぐので、打撲や捻挫の直後や、炎症を起こしている関節などに用いる。
他の3つは、いずれも温罨法の目的である。温めると血管が広がって血流が増え、腸の動きが活発になり、筋のこわばりもゆるむ。
冷やしすぎると凍傷や血流障害を起こすため、皮膚の色と感覚を確かめながら行う。
- 1
腸蠕動の促進不正解
腸蠕動を促すのは温罨法である。腹部を温めると腸の血流が増えて動きが活発になる。
- 2
筋緊張の除去不正解
筋の緊張をゆるめるのも温罨法の働きである。温めると血流が増え、こわばりがやわらぐ。
- 3
機能訓練の前処置不正解
機能訓練の前に行うのは温罨法である。関節や筋を温めておくと動かしやすくなる。
- 4
局所の炎症の抑制正解
冷やすと血管が縮んで血流が減り、熱感・腫れ・痛みがやわらぐ。
📚 混同しやすいので注意
温罨法と冷罨法は、目的を入れ替えて問われる。血管が広がるか縮むかから目的をたどると迷わない。
- 温罨法=血管が広がる→血流が増える→腸蠕動の促進・筋緊張の緩和・入眠の促し
- 冷罨法=血管が縮む→血流が減る→炎症の抑制・止血・解熱・かゆみの軽減
- 循環障害や知覚の低下がある部位、麻酔から覚めていない部位には、温罨法も冷罨法も避ける
参考: 系統看護学講座 基礎看護技術
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について