第105回 看護師国家試験 午前 問24 解説

⭐ 必修基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

ベンチュリーマスクの写真(別冊No.1①〜④)を別に示す。酸素流量の設定と併せて吸入酸素濃度を調節するのはどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ 吸入酸素濃度は、色ごとに規格の決まったダイリューターで調節する。

ベンチュリーマスクは、酸素に一定の割合で空気を混ぜ、決まった濃度の酸素を送るマスクである。 写真の赤い部品がダイリューターで、酸素の通る穴の太さと空気を取り込む窓の大きさが色ごとに決まっている。酸素が細い穴から勢いよく噴き出すと周りが陰圧になり、窓から空気が引き込まれる(ベンチュリー効果)。混ざる空気の割合が固定されるので、患者の呼吸が浅くても深くても吸入酸素濃度は変わらない。

使うときは、目的の濃度に合う色のダイリューターを選び、その色に指定された酸素流量を流量計で合わせる。流量だけを増やしても濃度は変わらない。

残りの部品は、顔に当てるマスク本体、マスクとダイリューターをつなぐ蛇管、酸素流量計につなぐ酸素チューブで、いずれもガスの通り道である。

蛇管とは

じゃばら状になった太いチューブ。折れにくく、酸素と空気の混ざったガスをマスクまで運ぶ。

  • 1

    ①不正解

    顔に当てるマスク本体で、混ざりあったガスを口と鼻へ届ける部分。濃度はここへ届く前に決まっている。

  • 2

    ②不正解

    マスクとダイリューターをつなぐ蛇管で、混合されたガスの通り道。じゃばら状になっているのは、折れずに流れを保つため。

  • 3

    ③正解

    色ごとに酸素の通る穴と空気の取り込み口の大きさが決まっているダイリューター。色を選び、その色に指定された流量を流すことで吸入酸素濃度が決まる。

  • 4

    ④不正解

    酸素流量計とつなぐ酸素チューブ。ここを流れるのは酸素だけで、空気が混ざるのはダイリューターの部分である。

📚 ここも一緒におさえておこう

酸素投与器具は、送れる濃度と使い分けを組にして問われる。濃度を決めて投与できるのはベンチュリーマスクだけ、と覚えよう。

  • ベンチュリーマスクは、慢性閉塞性肺疾患のように高濃度の酸素で二酸化炭素がたまるおそれのある人に向く
  • 鼻カニューレは食事や会話ができる反面、口呼吸では濃度が下がり、正確な濃度は決められない
  • 簡易酸素マスクは、5L/分を下回る流量で使うと、吐いた息の二酸化炭素をふたたび吸ってしまう

参考: 標準的な基礎看護学(酸素療法・酸素投与器具)

出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

この問題をアプリで演習しませんか?

この1問を演習する(無料)第105回の問題一覧を見る